2022.12.06

CARS

「このクルマのアクセルを踏むときは思わず興奮する by 菰田潔」自動車評論家42人が選んだ「いま買っておきたいクルマ」2022年の総合第3位は、FRからミドシップへと大革新を遂げたアメリカン・マッスルカー!

気合と根性でV8NAを堅持するアメリカン・スーパーカー!

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雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。大激変期のいま、僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマはいったい何か? 42名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員のそれぞれが、2022年の今だからこそ買いたいと考える20台に20(1位)〜1(20位)のポイントをつけて投票し、新車で買える熱々の100台を選んだ。2022年版のホット100に選ばれた注目の上位20台をカウントダウン形式で発表する。第3位に選ばれたのは?

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昨年の17位から3位へと大きくジャンプ・アップ! アメリカが誇るスポーツカー、シボレー・コルベット!

通算8世代目となる最新のシボレー・コルベットは、アメリカ合衆国随一にして、70年近い伝統をもつ由緒正しきスーパー・スポーツカーだ。今はクルマの大変革期だが、飯田裕子さんがいうとおり「大変革&(正常)進化」が同居するのがこのクルマ最大のツボ。つまりは「先進と伝統の融合」(九島辰也さん)に、みなさんコロッとやられたわけだ。



今回のコルベットにおける大変革とは、もちろん「FRからミドシップへと大革新を遂げ」(佐藤久実さん)たことだ。いっぽうで、今やスーパー・スポーツカーでも常識といえる電動化や排気量縮小には走らず「気合と根性でV8NAを堅持」(塩見 智さん)するのが、コルベットのコルベットたるゆえん。しかも、その自然吸気V8はもはや古典としかいえないOHVを、わざわざ最新技術を使って継承している。

ただ、それは単なる懐古趣味ではなく“低重心”というスポーツカー最大価値のためでもあり、さらにタメの効いた独特のエンジン・フィールは、あの菰田潔さんをして「アクセルを踏むときは興奮する」といわしめる。それはエンジン車のタイムリミットが叫ばれる現代では「アメリカン・マッスルカーの最終形態」(斎藤聡さん)かもしれない。

しかも、それだけで終わらない。山崎元裕さんが「この先にはあのZ06……」と期待を寄せるように、最新鋭のDOHCも控えさせて刺激を与え続けるあたりは、スポーツカー・ビジネスのキモを知るGMである。「超高回転型DOHCと伝統のOHV、2つの自然吸気V8で内燃機の可能性を示し続ける姿勢が頼もしい」という渡辺敏史さんの感謝にあふれた指摘は、世界のスポーツカー・ファン共通の思いだろう。



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