2022.09.25

CARS

2023年まで待てない スバルXVが車名をクロストレックに改め、全面改良 

スバルがXVの後継車となるクロストレックを世界初公開した。今回のフルモデルチェンジを機に日本市場向けも車名を北米仕様に用いられていたクロストレックに変更。2010年に発表された初代インプレッサXVから数えると4世代目となる。

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新型はクロストレックから投入

これまではベースとなるインプレッサのフルモデルチェンジが先に行われ、そのあとにXVの新型が登場していたが、今回はXV=クロストレックが先行して全面刷新された。なお、インプレッサのニューモデルも追って登場するはずだ。



SUV感をさらにアップ

インプレッサをベースに最低地上高と車高を高め、外観にSUV風の装飾を施すというコンセプトは従来モデル通り。ボディは従来モデルと比べるとキャビンが絞り込まれ、フェンダーの張り出しが際立つ造形になった。フロントまわりはグリルが拡大され、SUVらしい精悍さをアップ。グリル内を左右に貫くモールをヘッドライトにつながるように延長することで幅広感を強調するデザインになっている。これまでよりも小さくなったヘッドライトはフルLED式で、スバル初のLEDコーナリングランプが組み込まれた。

ボディ・サイズは全長4480×全幅1800×全高1580mm、ホイールベースは2670mm。従来のXVに対して全長は5mm短く、全高は30mm高いが、全幅とホイールベースは変わらない。最低地上高も同等の200mmを確保している。



縦型ディスプレイを採用

インテリアではレヴォーグに似た11.6インチ縦型のインフォテインメント用ディスプレイを採用。シートに仙骨を押さえて骨盤を支える新構造を採用することで、車体の揺れが頭部へ伝わることを防止。さらに、シートレールの取り付け部からブラケットを廃して車体側へ直接固定し、シートそのものの揺れを抑制した。

プラットフォームは「スバルグローバルプラットフォーム」がベースだが、新型クロストレックは現行レヴォーグなどが採用する「フルインナーフレーム構造」となった。従来型は上下ボディを別々に組み立ててから接合していたが、これをボディ全体の骨格を組み立ててから外板を溶接する工法に改め、剛性アップを実現している。さらに、ルーフ・パネルとブレースの間に弾性接着剤の高減衰マスマチックを使用することでルーフの振動による騒音を低減した。



ハイブリッドのフラット4を搭載

パワートレインは、2.0リッター水平対向4気筒直噴DOHCユニットとモーターを組み合わせた「e-ボクサー」に、CVTの「リニアトロニック」を組み合わせる。電動パワーステアリングは2ピニオン式とし、応答遅れの減少とスポーティかつ上質なフィールを追求。ブレーキは電動ブースターを備え、自動ブレーキ作動時のレスポンスが向上した。

先進運転支援装備の「アイサイト」は画角を従来比約2倍に拡大した最新版のステレオ・カメラに、低速時により広範囲を検知できる広角単眼カメラを追加。歴代最高性能を実現しているという。

なお、公開されたのはプロトタイプで、量産版は2023年以降にまず日本で発売され、その後は世界各国へ順次投入される予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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