2022.11.27

CARS

期待を大幅に上回るデキ! トヨタのスモールSUV、ヤリスクロスのGRスポーツの仕上がりの良さに驚いた!!

トヨタ・ヤリスクロスGRスポーツ(ハイブリッド)

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トヨタのスモールSUV、ヤリスクロスにスポーティなGRスポーツが加わった。シャシー関係に手が入ったGRスポーツは驚くほど走りに磨きがかかっていた。モータージャーナリストの島下泰久がリポートする。

GRヤリスの開発ドライバーも参加

人気のコンパクト・クロスオーバーSUV、トヨタ・ヤリスクロスに新たな仲間が加わった。その名はヤリスクロスGRスポーツだ。

GRスポーツとは、トヨタ・ガズー・レーシングのスポーツカーであるGRの走りの味やデザインを、より幅広いユーザーに提供するために設定されたトヨタ車のコンバージョン・モデルである。実際、このクルマにはGRヤリスの開発ドライバーも携わり、走りを徹底的に磨き上げたと謳われている。

GRの名にふさわしく、ボディー剛性の強化や足まわりのチューニングなどが施され、走行性能を向上している。

設定されているのは前輪駆動のガソリン・エンジン車とハイブリッド車の2モデル。今回は、GRスポーツとして初めてシャシー、デザインだけでなくパワートレインにまで手を入れたハイブリッド車を試した。

外観の違いはきわめて小さい。ラジエーター・グリルなどに“G”の文字をモチーフとしたメッシュが使われ、フロントのフォグランプ・ベゼル、リア・ディフューザーが専用になったりしているが、正直なところ差は言われなければ気づかない程度。あるいは現オーナーなら足元の切削光輝(せっさくこうき)タイプの18インチ・アルミホイールに目がいくところだろうか。



インテリアは各部の加飾を運転の邪魔をしないダーク・メタリック調に。エアヌバックと合成皮革を組み合わせた専用シート表皮を採用する。

肝心なのは走りのアップグレードである。これがきわめてマニアックな内容なのだ。

まずボディはフロア下に2箇所、ロアゲート開口部下あたりの1箇所にブレースを追加して剛性を高めている。そしてシャシーは、タイヤをファルケンFK510SUVに変更。それに合わせてサスペンションに車高10mmダウンのコイル・スプリング、ダンパーを用いるのみならず、フロント・ロアアームに補強パッチを当て、ボディ側の2箇所のブッシュも強化。リアも3箇所の締結ボルトを着力点剛性を高める溝つきワッシャ・ボルトへと変更している。EPSの制御も専用のものとされた。

ハイブリッド・システムは、電気モーターの過渡特性を変更してアクセルオン/オフの際の応答性を高めたという。しかも、それに合わせてドライブシャフトをねじり剛性を高めた専用品としているのである。

標準モデルに対し、GRスポーツはエアヌバック+合成皮革の専用表皮を使ったスポーティ・シートを備える。

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