2022.11.10

CARS

0-100km/h加速はポルシェ911カレラSと同等 メルセデスEQE・SUVにAMG登場

メルセデス・ベンツの電気自動車専用ブランド「EQ」から登場したミドル・クラスの電動SUV、「EQE・SUV」にAMGモデルが設定された。メルセデスAMGとしては、電気自動車=バッテリーEV(BEV)のSUVを手掛けるのはこれが最初となる。

新設計のEV専用プラットフォームを採用

EQE・SUVはセダン・タイプのBEVであるメルセデス・ベンツEQSやEQEと同じく、新設計のEV専用プラットフォームを用い、背の高いSUVボディを活かして広い室内スペースや使い勝手を備える。



AMGルックのエクステリア

そのEQE・SUVに設定されたAMGモデルのエクステリアは、フロント・グリル代わりのブラックパネルに内燃機関を積むほかのAMGモデル同様、クローム仕上げとなる縦桟の加飾が入り、AMGモデルであることを主張する。また、通常のEQE・SUVでは無塗装樹脂を用いるクラッディングはホイール・アーチがボディ同色、前後バンパーとサイドステップがグロスブラック仕立てとなる。

ボディ・サイズは全長4879×全幅1931×全高1672mmで、通常モデル同様、ホイールベースはEQEセダンより90mm短い3030mmとなる。



インテリアもシャシーもAMGチューン

インテリアは赤いパイピングやステッチ、カーボン・トリムなどでスポーティさを演出。AMG仕様のシートやフラットボトムのステアリング・ホイールも装着する。メーターやインフォテインメント・ディスプレイの表示もAMG専用で、センターコンソールには走行モードを切り替える「AMGダイナミックセレクト」へ直接アクセスできるスイッチが備わる。

サスペンションはリンクやスタビライザーなどを強化するとともに、ベアリングのクリアランスまで詰めたAMG仕様で、2バルブ式アダプティブ・サスペンションとアクティブ後輪操舵を標準装備。モードや速度に応じた車高調整機能も備える。さらに上級グレードの「EQE53・4マチック+」には、アクチュエーターを挟んだ2分割スタビライザーによるアクティブロール制御も採用した。ホイールは空力に配慮した21インチと22インチを用意。標準仕様のタイヤは275/40R21のミシュラン・パイロットスポーツEV・MO1だ。



上級グレードのEQE53は626ps

グレードは「EQE43・4マチック」と「EQE53・4マチック+」の2タイプ。どちらも前後2モーターの4輪駆動で、システム総合出力はEQE43・4マチックが476ps/858Nm、EQE53・4マチック+は626ps/950Nmで、オプションの「AMGダイナミック・プラスパッケージ」を装着すると687ps/1000Nmに高まる。0-100km/h加速は、EQE43が4.3秒、EQE53のAMGダイナミック・プラスパッケージ装着車が3.5秒。最高速度はEQE43が210km/h、EQE53が220〜240km/hとアナウンスされている。

アンダー・ボディ内に収まるリチウムイオン・バッテリーの電力量は90.6kWh。WLTP値の航続距離はEQE 43が431〜488km、EQE53が375〜470km。また、日本仕様は外部給電機能が使用可能となる予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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