2022.12.23

WATCHES

世界が注目する日本の「グランドセイコー」 "高回転エンジン"の機械式も"ハイブリッド"のクオーツも、誇るのは世界最高クラスの高精度【いま、日本の時計が面白い!!】

グランドセイコー エボリューション9 コレクション SLGH017

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世界最高峰の精度を実現し、耐傷性に優れた素材を開発するとともに、デザイン面でも意欲的な取り組みをする日本の時計。待望のトゥールビヨンも続々登場し、話題作は”発表即完売”も続出! 世界の時計ファンが大注目する、その魅力を徹底紹介する!

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機械式は平均日差−3秒〜+5秒、スプリングドライブは月差±10秒へ進化

1960年代にスイスの時計メーカーと天文台コンクールで機械式ムーブメントの高精度を競い、1970年代や80年代は精度において機械式をはるかにしのぐクオーツムーブメントで全世界を席巻した日本。そうした精度を徹底して追求する伝統は、現在の国産時計にしっかり受け継がれている。精密加工技術の進化による厳格なパーツ製造や細心の組み立ても”ジャパンクオリティ”を支えている。

エボリューション9 コレクション SLGH017
グランドセイコーの新世代「エボリューション9 コレクション」に搭載された機械式ムーブメントは、新開発のキャリバー9SA5。自動巻きで3万6000振動のハイビート、約80時間のパワーリザーブなどを特色とし、グランドセイコー独自の規格に基づくテストで平均日差-3秒~+5秒の高精度を実現。新作は夜闇に浮かび上がる白樺林をモチーフにしたダイアルやブライトチタンによるケースを採用。直径40mm、10気圧防水。121万円。



キャリバー9SA5は、ツインバレルによって従来の約2倍の高トルクを確保し、デュアルインパルス脱進機との連動で80時間の連続駆動を実現。また従来よりも慣性モーメントの大きいテンプ(下)により安定した精度を得る。


エボリューション9 コレクション スプリングドライブ 5 デイズ SLGA009
機械式のゼンマイ駆動とクオーツ制御の高精度を併せ持つスプリングドライブは日本で誕生した。白樺林のモチーフをダイアルに用いた最新作に搭載されているムーブメントは平均月差±10秒を実現する最新の次世代キャリバー9RA2だ。自動巻き(手巻つき)。ステンレススティール、ケース直径40mm、10気圧防水。104万5000円。


グランドセイコー専用の次世代スプリングドライブ、キャリバー9RA2は、平均月差±10秒(日差±0.5秒に相当)の高精度に加え、約5日間(120時間)の長時間パワーリザーブも特色。

文=菅原 茂

(ENGINE2022年11月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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