2023.01.20

WATCHES

さすが衛星電波時計の「シチズン」 新作のチタン合金は月着陸船と同じとは驚き!【いま、日本の時計が面白い!!】

シチズン アテッサ ACT Line エコ・ドライブ GPS衛星電波時計F950 ダブルダイレクトフライト HAKUTO-R コラボレーションモデル

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世界最高峰の精度を実現し、耐傷性に優れた素材を開発するとともに、デザイン面でも意欲的な取り組みをする日本の時計。待望のトゥールビヨンも続々登場し、話題作は”発表即完売”も続出! 世界の時計ファンが大注目する、その魅力を徹底紹介する!

ハイテク感と宇宙のイメージを協調

ゴールドやプラチナ、そしてステンレススティールなどの伝統的な金属素材のほかに、日本の時計産業が以前から得意としてきたのがチタン。チタン合金に精通した技術は世界のトップレベルだ。また、金属加工技術だけでなく、有田焼や和紙によるダイアル、江戸切子のベゼルなど、伝統的な和のテイストで時計を引き立て、独特の美観を演出する試みも注目に値する。



外装用チタン加工では長い歴史と独自の技術を誇るシチズン。民間月面探査プログラムHAKUTO-Rとコラボした新作の「シチズン アテッサ ACT Line エコ・ドライブ GPS衛星電波時計F950 ダブルダイレクトフライト HAKUTO-R コラボレーションモデル」は、ケースやブレスレットに月着陸船の脚と同じデュラテクトDLCを施したシチズンのスーパーチタニウムと新開発の結晶チタニウムを用い、ハイテク感や宇宙のイメージを強調。エコ・ドライブGPS衛星電波時計。クオーツ。ケース直径44.3mm、10気圧防水。世界限定1000本。31万9000円。


高温の熱処理と冷却によってチタンの組成が不均一に結び付き、表面にランダムなパターンが生じる結晶チタニウムはベゼルとブレスレットの中コマに使用。

文=菅原 茂

(ENGINE2022年11月号)
※価格は雑誌掲載時のものです。

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