2022.11.13

CARS

4760万円のスーパーSUV、フェラーリ・プロサングエが世界遺産で日本デビューを飾る

2022年9月13日にイタリアのピサで華々しくデビューした、フェラーリ史上初の4ドア・4シーター・モデルとなる「プロサングエ」が日本初披露された。

お披露目の場は、京都・仁和寺

発表の舞台に選ばれたのは京都にある世界遺産の仁和寺。日本各地から招待されたフェラリスタ(熱狂的なフェラーリ・ファンに用いられる)とプレス関係者が見守るなか、ライトアップされた仁和寺の特設ステージに真っ白のプロサングエが現れた。



スポーツカーのフォルム

イタリア語でサラブレッドを意味するプロサングエ。マラネロ初のSUVと言われているが、そのフォルムはロングノーズでキャビンが後退したスポーツカー的なものだ。リア・ドアは後方ヒンジ式で、いわゆる観音開きとなっている。ルーフはカーボン・パネルを標準装備する。

ボディの骨格には専用設計のアルミ・スペースフレームを採用。ボディ・サイズは全長4973×全幅2028×全高1589mmで、ホイールベースは3018mmとなっている。タイヤは、フロントに255/35R22、リアに315/30R23を履く。



大人4人が快適に乗れる

インテリアはフェラーリ75年の歴史の中でもっとも広いというスペースに、2+2ではなくフル4座の居住空間と473リッターの荷室を備える。前席はセンターコンソールで左右が明確に分割され、助手席前にもディスプレイを設置したデュアルコクピット・スタイルを採用。

後席は独立2座でリクライニングとスライドのほかに、前方へ倒して積載スペースを拡大することも可能だ。ブルメスター製オーディオを標準装備するなど、快適装備も充実。リサイクル素材を用いたアルカンターラなど、時代に即したオプションも用意された。



6.5リッターV12で4輪を駆動

エンジンはバンク角65度の6.5リッターV12自然吸気でフロント・ミドシップに搭載。最高出力は725ps/7750rpm、最大トルクは716Nm/6250rpmで、トルクは2100rpmでピーク値の80%を発生する。トランスミッションはデュアルクラッチ式8段自動MT(DCT)で、駆動方式は4WD。ギアボックスをリアに配置するトランスアクスルとすることで、乾燥重量2033kgの前後配分を49:51とした。

加速性能は、0-100km/hが3.3秒、0-200km/hが10.6秒。最高速度は310km/hに達する。4輪操舵やロールをコントロールするアクティブサスペンションの採用によりハンドリング性能の向上を図った。前輪を空力的に密閉するエア・カーテンなど、エアロダイナミクス設計も追求されているという。

価格は4760万円。



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文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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