2022.12.08

CARS

新型日産セレナは広さと利便性を武器にノア・ヴォクシー、ステップワゴンを追従

トヨタ・ノア&ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴンに続き、フルモデルチェンジで新型へと生まれ変わった日産セレナ。今回は6代目となった日産の主力ミニバンであるセレナのインテリアについてクローズアップしていく。

先進的になったインパネ

インパネをはじめとする運転席まわりは先進的な装いになった。メーターパネルは7インチもしくは12.3インチのデジタル画面を全グレードに採用。センター・ディスプレイと連ねることで、最近流行りの意匠である1枚の大きなディスプレイのように見える一体感を持たせた。



左右の移動もラクラク

センター・クラスターにはタッチ式のエアコン調整パネルと、日産としては初めてスイッチ式シフト・セレクターを設置。センター・クラスターをコンパクトにすることで運転席足元スペースを約120mm拡大し、左右席の移動をしやすくした。

室内長と室内幅はクラストップを謳うなど広さが自慢のセレナ。シート・レイアウトは従来は2-2-3の3列7人乗りのみだったシリーズ・ハイブリッドのe-POWER(パワー)車に2-3-3の8人乗りを設定。2列目中央席を1列目センターコンソールとしても使えるスマート・マルチセンターシートを最上級グレードとして新たに設定された「e-パワー・ルクシオン」を除く全車に標準装備した。ルキシオンは2列目に独立したキャプテン・シートを持つ7人乗りとなる。



新構造のシートで疲労軽減を図る

1列目と2列目には新ゼロ・グラビティシートと銘打った新しいシート構造を採用。頭の揺れを20%低減し、腰をしっかり支えつつ、肩まわりには自由度を持たせるとともに筋負荷を最小化する構造にすることで疲労軽減を図っている。

2列目は前後左右のスライドとリクライニングを備え、左右席の前後スライド量は最大で690mmを確保した。クッションとシートベルトのバックルは血流を阻害しにくい設計とすることでストレス軽減に寄与。フルフラット時には身体に沿うシート形状とし、寝心地のよさも追及している。

3列目はリクライニングに加え、セレナ独自の120mmスライド機構を引き続き採用。レッグルームを拡大できるだけでなく、左右跳ね上げ格納と合わせて荷室の使い勝手向上にも貢献する。

セレナ・ルキシオン

ゴルフバックを縦に積める

荷室はフロアボードの下に大容量のラゲッジ・アンダーボックスを新設。3列目使用時にも大きなラゲッジ容量を確保できるだけでなく、ふたを取り外せばゴルフバッグ4セットを縦積みできるなど、背の高い荷物の積載時の利便性も向上した。

先代から継承した独自の機構とマーケット動向に合わせた改良を組み合わせた新型セレナ。広さもさることながら室内の使い勝手をより一層高めている。

セレナ・ハイウェイスターV

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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