ランボルギーニはウラカンの最終バージョンであるだけでなく、ランボルギーニとしては最後となる内燃機関のみをパワートレインに持つモデルとなる新バリエーション「ウラカン・ステラート」をフロリダで開催されたアメリカ最大のアートフェア、「アート・バーゼル・マイアミ」で披露した。
エクステリアもオフローダー仕立て
ステラートは先日、ポルシェから登場した「911ダカール」同様、オフローダーに仕立てたモデル。
エクステリアはオーバーフェンダーや強化されたサイドシル、悪路でも破損しにくい形状のリア・ディフューザーを装着。ノーズの補助ライトや巻き上げた砂埃を避けてエンジンへの吸気を行うためのルーフ上に突き出したエアインテークも加えられている。

地上高を44mmアップ
ボディ・サイズは全長4525×全幅1956×全高1248mmで、ウラカンエボに対して全長が5mm、全幅が23mm、全高が83mm拡大している。最低地上高は44mm、前後トレッドは前が30mm、後ろが34mmアップしている。
タイヤはブリヂストンと共同開発したデュエラーAT002で、前が235/40R19、後ろが285/40R19のランフラット・タイプを履く。ブレーキはアルミ製モノブロック・キャリパーとクロスドリル・タイプのカーボンセラミック・ディスクを採用。フロントは6ポットと直径380mm、厚さ38mmのディスク、リアは4ポットと直径356mm、厚さ32mmのディスクを組み合わせて高い制動性能を発揮する。
インテリアでは、グラフィックを刷新したタッチ式のセンター・ディスプレー内にオフロード走行に特化した機能を追加。メーターにはピッチロール・インジケーター付きのデジタル傾斜計やコンパス、地理座標測定器、舵角測定器の表示が新たに追加された。シートは「ヴェルデ・ステラート」と名付けられたグリーン系のアルカンターラ張りとなる。

RWDと同じ610psのV10を搭載
エンジンはほかのウラカン同様、5.2リッターV10を搭載。610ps/8000rpmの最高出力と565Nm/6500rpmの最大トルクはウラカンのRWD仕様とほぼ同じスペック。デュアルクラッチ式7段自動MT(DCT)と電子制御4WDの組み合わせで、リアには機械式セルフロック・ディファレンシャルを装備する。0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は260km/hだ。
オールテレーン・スーパースポーツカーことウラカン・ステラートは2023年2月から生産を開始する予定。1499台限定で、価格は未発表となっている。

▶「ランボルギーニのおすすめ記事」をもっと見る
文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
いますぐ登録
会員の方はこちら