2022.09.10

CARS

リミッターは8500回転! これぞ自然吸気V10エンジンの醍醐味 ミドシップ後輪駆動のランボルギーニ・ウラカン・テクニカにスペイン・バレンシアで試乗!!

ランボルギーニ・ウラカン・テクニカ

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EVOとSTOの中間に位置する性格のモデル、それがテクニカなのだという。その最新ウラカンにバレンシアの公道とサーキットで試乗した。エンジン編集部のムラカミがリポートする。

これが最後の内燃機関スーパー・スポーツカーか!?

いよいよ、内燃機関だけで走るスーパー・スポーツカーの終焉の時が近づいている。ランボルギーニもすでに、アヴェンタドールの後継モデルには、V12気筒エンジンに電気モーターを組み合わせることを発表しており、当然のことながら、ウラカンの後継モデルもハイブリッドとなるのは確実である。ただし、こちらはV10プラス電気モーターとは言っていないので、ライバルのフェラーリ296GTBやマクラーレン・アルトゥーラと同じV6か、あるいはあえて差別化してV8エンジンに電気モーターを組み合わせることになるのだろう。ということは、どう転んでも、もはや、この珠玉の、と形容したいくらい素晴しいウラカンのV10エンジンを新車で味わえる時間は、そう長く残されてはいないのだ。

背後のルーバーがなくなり、剥き出しになった垂直リア・ウィンドウをはじめとして、リアのデザインは大幅に変更されている。

今回、スペインのバレンシアにあるグランプリ・サーキット、「リカルド・トルモ」を舞台に開かれたウラカン・テクニカの国際試乗会のプレゼンでは、最初に、ランボルギーニが年内にあと二つのニューモデルをデビューさせる予定であることが発表された。ひとつは8月に登場するウルスのバリエーション。そしてもうひとつが12月に登場するウラカンのバリエーションで、それがシリーズ最後のモデルとなるという。しかし、プレゼンでは言及されなかったが、聞くところでは、それは車高を少し上げて、やや荒れた路面でも走れるようにしたモデルだというから、純粋にオンロードを走るスーパー・スポーツカーとしてのウラカンは、どうやらこのテクニカが最後となる可能性が大きいのである。

となれば、どうしたってセンチメンタルな気分にならざるを得ない。もはやこんな国際試乗会の大舞台で乗るのは最後かもしれない自然吸気V10を、とことん味わって帰りたい。そんな気持ちでバレンシアのサーキットに向かったのだ。するとどうだろう、ピットにランボルギーニが掲げた看板には、「テイク・オール・ユア・ソウルズ・トゥ・ドライブ」と大書されているではないか。「全身全霊を傾けて運転せよ」とはよくぞ言ってくれたものだ。よし、今度ばかりは、その指令どおりにしようじゃないか、と私は秘かに決意した。

STO譲りのドライサンプ式自然吸気5.2リッター V10ユニットはもはや完全に絶滅危惧種と言っていい。

1台で公道もサーキットも

プレゼンでの解説によれば、テクニカはウラカンの技術的能力の進化を表現した名称で、サーキット走行を主体に開発されたSTOと、公道走行を主体とするEVO RWDの中間に位置するモデルだという。すなわち、公道もサーキットも楽しもうという欲張りな1台であり、実際にひと目見ても、STOほどレーシングカー・ライクではないものの、ノーマル・モデルのEVOとは明らかに違う、いかにも空力効率と軽量化を追求したことが見て取れる外観を持っている。全幅と全高は同じなのに、全長だけが4567mmとEVOより61mm長いのは、新たにデザインされたY字型のエアインテークを持つフロント・バンパーと、これまたデザインを一新した巨大なディフューザーを持つリア・バンパーが装備されているためだろう。

中央にガラスを配した軽量なカーボンファイバー製ボンネットの下、リア・ミドシップに搭載されるSTO譲りの5.2リッター自然吸気V10は、最高出力=640ps/8000rpm、最大トルク=565Nm/6500rpmを発生。デュアルクラッチ式の7段自動マニュアル・ギアボックスを介して、後輪を駆動する。その後輪にも操舵システムが装備されており、トルク・ベクタリングやトラクション・コントロール・システムと合わせて統合制御される仕組みだ。



タイヤはSTOと同じく専用開発されたブリヂストン・ポテンザで、公道向きのスポーツとサーキット・ユースに焦点を当てたレースの2種類が用意される。0-100km/h加速は3.2秒。最高速度は325km/hで、EVO RWDと比較すると、空力性能の向上により、リアのダウンフォースを35%増加しながら、ドラッグは逆に20%低減させており、高速直進時やブレーキング時の安定性とコーナーでの速度向上をバランスよく実現しているという。

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