【スペシャルインタビュー】日産のデザインを率いる男、アルフォンソ・アルバイサさん「これからの日産車のデザインって、どうなるんですか？」

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日産のグローバルデザイン部門の責任者を務めるアルフォンソ・アルバイサさん。

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アリアの登場以降、デザインのキーワードとして「傾く（かぶく）」、「移ろい（うつろい）」、「間（ま）」という日本古来の言葉が使われるようになったが、今、日産のデザインには何が起き、どこに向かおうとしているのか？日産テクニカル・センター（NTC）にアルフォンソ・アルバイサさんを訪ねた。モータージャーナリストの藤原よしおがリポートする。

24時間、世界中のスタジオと繋がっている！

アリア、サクラ、フェアレディZ。街中やメディアでその姿を見かけると、思わず目が行ってしまう。それもあっと驚くのではなく、ハッと目にとまり、しばらくその姿が余韻のように残る感じ……。そんな近年の日産のデザインを牽引するのが、日産自動車の専務執行役員で、グローバルデザイン部門の責任者を務めるアルフォンソ・アルバイサさんだ。

「過去に学ぶのは大事なこと」とアルバイサさん自身も語るように、NTCのデザイン部門のフロアには写真入りの詳細な年表のほか、各所に歴代スカイラインなどの精巧な1/4スケールのモデルが展示されていた。

「過去に学ぶのは大事なこと」とアルバイサさん自身も語るように、NTCのデザイン部門のフロアには写真入りの詳細な年表のほか、各所に歴代スカイラインなどの精巧な1/4スケールのモデルが展示されていた。

「近年の自動車デザインは大きく変わりました。私が関わり始めた頃は、自動車のデザインは説明しやすくて、シェイプやインテリア、カラーくらいで事足りました。でも今はそれ以上の様々な要素があり、どのように自分のクルマと意思疎通をとるか、それに対しクルマがどう反応するかとか、経験全体がデザインそのものになっていると思います」

そうした変化はデザインの現場にも変化をもたらしているという。

「自動車専用ではなく、ゲーミングや映画制作に使うツールなどを使うようになっています。クルマを提供するというよりコンテンツ作りをするという感じでしょうか」

そう言ってアルバイサさんが見せたのはVR用のゴーグルだった。

「これは今の我々には欠かせないものです。あらゆる物が見られますし、24時間世界中のスタジオと繋いでコミュニケーションをとることができますからね」

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