2023.02.05

CARS

31インチの巨大なシアター・スクリーンは必見! 後席はもはや映画館でしかも544馬力の超速!! 新しくなったBMW7シリーズの電気自動車版、i7の出来栄えは?

BMW i7 xドライブ60エクセレンス

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7代目でいよいよ本格的な電動化が図られたBMWのフラッグシップ・セダン。EV専用車を仕立てたメルセデスに対し、7シリーズはガソリン車と同じ車体を用いる。だからといって弱みや隙はなく、真っ向勝負が挑めるクルマに仕上がっていた。モータージャーナリストの高平高輝がリポートする。

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ロールスと見紛う豪奢なたたずまい

実物を見た瞬間に、「これロールスじゃないの?」と思ったのは、シックな2トーン・カラー(160万円余りのオプション)をまとっていたせいか、あるいは巨大なキドニーグリルと薄目のようなランニング・ライトを備えたライト配置のせいか、はたまた堂々としたサイズであるだけでなく、BMWのセダンとしては異例に背が高いせいだったかもしれない。車高は1545mmと従来型よりも60mm高くなっているという。

この威風堂々のボディは電気自動車のi7専用ではない。EV専用プラットフォームとボディを持つメルセデスEQSとは反対に、BMWはガソリン車とバッテリーEV(BEV)のフラッグシップ・セダンを同じボディで作ることを選んだというわけだ。7世代目となる新型7シリーズのボディはいわゆるロングホイールベース仕様に統一され、i7も6気筒ターボやディーゼル・ターボを積むほかの7シリーズと寸法はまったく同じ、最低地上高のみBEVのi7が10mm低いようだ。フロア下に搭載されるリチウムイオン電池の総電力量は105.7kWh、WLTCモードの走行距離は650kmと発表されている。

前後アクスルに搭載されるモーターはそれぞれ258psと365Nm、313psと380Nmを発生、システムトータルの最高出力は544ps、同じく最大トルクは745Nmを生み出すという。

2本スポークのステアリング・ホイール上のスイッチは統合されてシンプルになった。

当然ながらアダプティプ・エアサスペンションを備える上に、前後輪の舵角を統合制御するインテグレーテッド・アクティブ・ステアリング(それでも最小回転半径は6.2m)、さらにこのi7にはステレオカメラで前方路面状況を検知してサスペンションを制御するエグゼクティブ・ドライブ・プロなど、すべて説明するだけで字数が尽きてしまうほどのテクノロジーが満載されている。

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