2023.01.03

CARS

「まさか災難が自分に降りかかるとは……」【主筆ライター関が選ぶ、2022年の10大トピックその1】

2022年にENGINE WEBでは試乗記をはじめ、ライバル比較やクルマ好きの著名人のクルマ人生を紐解く企画など、クルマ関連の記事を900本以上製作してきた。

500本のニュースを作成

その中でも中心となるのが新型車の紹介を中心とする「自動車ニュース」では、2022年に500本近い情報をお届けした。その自動車ニュースで主筆を務めるのが関 耕一郎氏。今回は彼に2022年の自動車ニュースを振り返ってもらった。



個人的にはクルマを買った

2022年にENGINE WEBで私が書き起こした自動車関連ニュースは434本。その多くを占めるのが新型車や改良モデルの発表である。その中の10大トピックを発表する前に番外編として、自動車に関する個人的なトピックをひとつ記したいと思う。それはクルマを買ったこと。20年来の愛車が思いがけず長期入院することになり、やむを得ずアシを確保する必要が出たのである。手に入れたのは16年落ちの中古車。新車当時に好感触を得ていた1台である。

当初は手頃な新車を途中解約のオプション付きリースで手に入れようと考えていた。ところが、昨今の生産遅延で即納車はなく、スポーツカーどころかコンパクト・カーでも最低数ヶ月は待つとの話をされ、それでは代車として用をなさないということになり、中古車探しへと方針転換。というわけで、世間で話題の新型車の納車遅延が我が身にも降りかかってしまったのだ。

いまだ納車待ちの列は続く

2022年は、トヨタがノア/ヴォクシーとシエンタ、ホンダがステップワゴン、日産がセレナといったように、揃って売れ筋ミニバンを刷新したのが大きな話題となった。それに日産エクストレイル、ホンダZR-Vなど手頃なSUVの登場も続いた。しかし、エクストレイルは思うように生産が進まず、ZR-Vに至っては半年ほど発売が延期されるなど、新しいSUVたちを路上で見かける機会はまだ少ない。

このように、2022年は人気車種の受注停止や生産調整が相次ぎ、以前ならば発売直後から街にあふれていたような車種でさえも買えなくなってしまった。コロナ禍や不安定な世界情勢が自動車産業に与えた影響は甚大だったことを実感するばかりだ。私自身にも降りかかってきたのだけれど……。そんな2022年の自動車業界を振り返り、個人的に興味深いと感じた車種や出来事を10件選んでみた。



三菱のあの軽自動車が10位

10位は三菱デリカ・ミニの発売予告(11月)。日産と三菱の軽自動車といえば電気自動車(EV)、日産サクラと三菱eKクロスEVの投入が話題をさらったが、個人的に気になるのはデリカ・ミニだった。

【掲載記事】三菱の「ミニ」シリーズがデリカで復活 ekクロス・スペースをデリカ風にアレンジ

実家で初代と2代目のパジェロ・ミニを乗り継いでいるので、本当はその復活を心密かに願っていたのだが、まずはデリカ・ミニが成功し、その余勢をかってパジェロ・ミニ後継も……という期待を込めて注目している。前輪駆動(FF)ベースでお手軽に作られるのは「ちょっとなぁ」という思いもあるけれど、まずは年明け、東京オートサロンでのプロトタイプとの対面を楽しみに待ちたい。(9位以降へつづく)



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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