これで車検対応！　アルファードを全長6.6mの巨大なピックアップに大改造

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NATSの略称で知られる「日本自動車大学校」といえば、東京オートサロンで毎回注目される存在だ。今回も多くの来場者を集めていたが、とりわけ人だかりができていたのがトヨタ・アルファードをベースにしたトラックだ。

アメリカのピックアップがモチーフ

この「アルファード・スーパーデューリー」は後輪にダブル・タイヤを備えるアメリカのデューリー・トラックをイメージしたモデル。アルファードの前半部分を用いたダブルキャブにロングベッドを組み合わせたボディのリアにはワイド・フェンダーが取り付けられている。ただし、後輪はダブル・タイヤではなく、345/25サイズのワイドで超扁平なシングル・タイヤ、いわゆる「ファントム・デューリー」となっている。ボディサイズは全長6.6m、全幅2.4mに達する。

アルファード＋ハイラックス

テールライトからわかるように荷台部分は「トヨタ・ハイラックス」のパーツを用いている。また、通常のスライド式となるリア・ドアは後ヒンジの観音開きに変更。さらに、エア・サスペンションを搭載するなど、アメリカン・スタイルのカスタム・カー風に作り込まれている。

驚くべきは説明用パネルに「公道走行可」の文字があったこと。つまり、車検の取得が可能な設計になっているのだ。ハリボテであればいくらでも派手なクルマは作れるが、日本の厄介な車検をクリアするのは口で言うほど楽な話ではない。これを製作した発想と技術、そして完成させた熱意がこれからの自動車業界を支えていくと思うと、じつに心強い。