2023.01.14

CARS

ニュルFF王者、最後の1976台 ルノー・メガーヌR.S.の最後を飾る限定車登場

ルノーは「東京オートサロン2023」で、メガーヌR.S.の最終モデルとなる限定車「ウルティム」の日本導入を発表。世界に先駆けて実車が初公開された。なお、ウルティムは「ルノー・スポール」の名を冠する最後のモデルになる。また、ルノーの電動化戦略を考えると内燃機関を持つスポーツ・モデルはこれで幕を閉じる可能性が高い。

アルピーヌに統合

ルノー・スポールは1976年設立され、F1をはじめとするモータースポーツ活動のほか、市販のスポーツ・モデルを手掛けてきた。しかし、ルノーは2021年にルノー・スポールをアルピーヌと統合することを決定。それにより、今後登場するルノーのスポーツ・モデルはすべてアルピーヌ・ブランドが掲げられるため、ルノー・スポール・ブランドは一旦終焉を迎えることになったのだ。



専用のストライプで差別化

そんなルノー・スポールの有終の美を飾るのが、「究極」を意味するサブネームを与えられたメガーヌR.S.ウルティム。ベースとなるのはメガーヌR.S.の高性能版である「トロフィー」で、ルーフとボンネット、ボディ・サイドに菱形のルノー・エンブレムをモチーフにしたマットブラックのストライプが入り、ロゴもブラックアウトされる。また、足元にはこれもブラックに塗装された軽量ホイールの「フジライト」を履く。

展示車のフロント・スポイラーには、ULTIMEのロゴも確認できた。また、この発表の場にも登場した開発ドライバー、ロラン・ウルゴン氏のサインが入るシリアルプレートがセンターコンソールに装着されている。



中身はトロフィー

300psを発生する1.8リッター直4ターボをはじめ、コーナリング性能を高めるためにより強化されたサスペンションやトルセンLSD、アルミ製ハブの前輪を備えた「シャシー・カップ」仕様のシャシー設定はトロフィーに準じている。

生産台数はルノー・スポール設立年にちなみ1976台。日本市場へは6段MTとデュアルクラッチ式6段自動MTを持つEDCの両仕様が導入される。価格は600万円台中盤となる見込みだ。詳細は、春頃の正式発表時に公表されるという。



ラリー・ジャパン参戦車も展示

なお、現行型のメガーヌR.S.とメガーヌR.S.トロフィーは生産を完了しており、在庫限りで販売終了となる。各方面で絶賛される屈指の前輪駆動ドライバーズ・カーもいよいよ、入手できる機会はきわめて限られたものとなってきた。

また東京オートサロン2023のルノー・ブースには、モーター・ジャーナリストの国沢光宏氏により2022のラリー・ジャパンに参戦した「ルノー・クリオ・ラリー5」も展示された。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行

(ENGINE WEBオリジナル)

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