2023.02.07

CARS

マツダCX-60の3列シート+ワイド・ボディ版となるCX-90が北米でデビュー

マツダが北米で新型SUVの「CX-90」を公開した。「CX-60」から始まったフロント・エンジン後輪駆動のFRプラットフォームを用いるマツダ・ラージ商品群の第2弾となる。なお、2023年中にはさらに2モデルが追加され、SUV4車種のラインナップが完成する予定だ。

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ロング・ホイールベース+ワイド・ボディ

ショート・ホイールベース+ナロー・ボディのCX-60に対して、CX-90はロング・ホイールベース+ワイド・ボディとなる。ちなみに今年中に追加される残りの2モデルは、ロング・ホイールベース+ナロー・ボディの「CX-80」とショート・ホイールベース+ワイド・ボディの「CX-70」。4モデルのうち、日本および欧州市場にはCX-60とCX-80が、北米にはCX-70とCX-90が導入される。




多人数でのドライブの質を高める

CX-90はボディ・サイズが未公表だが、3列シートを備え、北米ではミッドサイズSUVに区分される。「人生の航海のために」をコンセプトに北米市場のニーズを踏まえて開発され、運転する楽しさと、多人数でのドライブの質を高めるべく、快適性や機能性、安全性能の向上を図ったという。



Dピラーまわりのデザインが特徴的

スタイリングは昨今のマツダのデザイン・テーマである「魂動」をもとに引き算の美学を謳うシンプルな造形とダイナミックで堂々としたプロポーションを組み合わせた。フロントまわりはCX-60にも似た両サイドに寄ったヘッドライトと大型のグリル、グリルのフレームにはそれらをつなぐデイタイム・ライトが備わる。瞳を彷彿させるテールライトにもCX-60との共通性が見出せる。

3列シートを収めるべく、リア・エンド近くまで平らに伸びたルーフ・ラインはアーチ形状の太いDピラーへ続く。リア・クオーター・ウインドウは大きめだ。ボディ・サイド下部にはマツダのロゴが刻まれたクロームのモールが設置されている。



CX-60のイメージを受け継ぐ

インテリアはほぼCX-60と同じ意匠を採用。整然とした上質さと天然素材、光の動きを織り交ぜることで日本の美意識を表現しているという。ダッシュボードには独特の掛け縫いステッチが備わる、ウッド・パネルにはカーリーメイプルが使用される。

運転席には大型の「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」と呼ばれるヘッドアップ・ディスプレイや、車体を透過したように外部を視認できる「シースルー・ビュー」を用意。3列目シートは3人掛け仕様も設定し、専用の送風口も備えた。



3.3リッター直6ターボを新採用

パワートレインは、CX-60には設定のない345ps/500Nmを発生する新開発の3.3リッター直6ガソリン・ターボに48Vマイルド・ハイブリッドを組み合わせたものと、システム総合出力327ps/500Nmの2.5リッター直4ガソリンのプラグイン・ハイブリッドの2機種が設定される。

マツダの新たなフラッグシップとなるCX-90は今春からアメリカで発売される予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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