2023.02.10

CARS

新車史上最高額の約14億円で落札されたブガッティ・プロフィレ 世界にたった1台の最後のW16モデル

2023年2月1日、RMサザビーズがパリで開催したオークションにおいて、ブガッティ最後のW16エンジンを搭載したスーパースポーツカー、「シロン・プロフィレ」が驚きの金額で落札された。

落札額は979万2500ユーロ

その落札額は979万2500ユーロ、日本円に換算すると約13億9455万円。オークションに出品された新車としては史上最高額となる。



最高速度は380km/h

このプロフィレは2020年に登場した「ブガッティ・シロン・ピュアスポーツ」の走行性能をマイルドにしたもの。当初は少数ながら量産が想定されたが、シロンが予定生産枠の上限に達したため、1台のみで終了することになった。ちなみにプロフィレの名は同じ様にリアを跳ね上げたフォルムを持つブガッティ往年の名車「タイプ46スープロフィレ」へのオマージュだ。

ピュアスポーツと同じ1500psを発生する8.0リッターW16クワッドターボ・エンジンと、15%ローギア化されたトランスミッションを搭載。加速性能は0-100km/hが2.3秒、0-200km/hが5.5秒だ。

リア・スポイラーはピュアスポーツ同様に固定式だが若干サイズが小さくなっている。そのおかげで最高速度は横幅1.8mのリア・ウイングを持つピュールスポールの350km/hを30km/h上回る380km/hに達するという。



ブガッティ最後のW16モデル

すでにシロンのみならずミストラルやボライドも完売しているなか、このオークションはW16を積むブガッティを新車で手に入れる最後の機会だった。このことと車両の希少性とが相まって入札は過熱。新車としてはオークション最高額を記録するに至った。

今後ブガッティはポルシェとスーパースポーツEVメーカーの「リマック」で設立された合弁会社の下で電動化を推し進めることになる。プロフィレの落札額は驚異的だが、最後のブガッティ製エンジンを搭載したモデルであるだけに、価値は上がり続けることになりそうだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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