新型BMW・M2が販売開始　待望のMTもATと同価格の958万円でラインナップ

著者をフォロー
記事を保存

全ての画像を見る

BMWが新型M2クーペの日本市場を導入した。BMWのラインナップでは一番小さな後輪駆動車の2シリーズ・クーペがベースで、BMW・M社のオリジナル・モデルの中では最もコンパクトなボディを持つ。

迫力満点のエクステリア

エクステリアは最新のMモデルに採用される横バー型グリルやエア・ダクトを組み込んだヘッドライト、スクエアな大型エア・インテークを持つフロント・バンパ―が目を惹く。サイド・スポイラーとリア・バンパーも2シリーズ・クーペより大きいサイズの専用デザインとなった。

ワイド・フェンダーを装着

ワイドになったフェンダーに収まるタイヤ・サイズは兄貴分の「BMW・M4コンペティション」と共通で、前が275/35R19、後ろが285/30R20だ。ルーフにはスチール製より約6kg軽量なカーボン製パネルをオプションで設定。ディフューザー形状になっているリア・エンドには左右2本ずつの4本出しエグゾースト・パイプが顔をのぞかせている。

ボディ・サイズは全長4580mm×全幅1885mm×全高1410mm、ホイールベースは2745mm。M4クーペに対し全長が225mm、ホイールベースが110mm短いが、全幅は同等で、全高は15mm高くなっている。

M3、M4と同じ3リッター直ターボを搭載

エンジンはM3やM4と同じ「S58B30A」型3.0リッター直6ツインターボを搭載。ただし、460ps/6250rpmの最高出力はM4の480psよりやや抑えられている。550Nm/2650-5870rpmの最大トルクは同値だが発生回転域の上限が260rpmほど低い。エンジン・ルームには補強のためのストラット・ブレースを追加。前後アクスルまわりにも補強が施される。

トランスミッションはM仕様の8段ATのほかに6段MTも設定。変速比と最終減速比はM4系と同一だ。駆動方式はM3やM4のように4WDは用意されず後輪駆動のみとなる。車両重量はMT車が1710kg、AT車が1730kgだ。

シャシーもM2専用

Mアダプティブ・サスペンションや大径ディスにと6ポットのフロント・キャリパーを組み合わせたMコンパウンド・ブレーキは標準装備。ステアリングなどのアシスト量や姿勢安定制御の介入具合いなどを「ロード」、「スポーツ」、「トラック」の3つのモードから選べるMモードのほか、エンジンやサスペンション、ステアリングやブレーキなどのセッティングを調整し、2パターンを記憶させることが可能なMドライブも備える。

キャビンにはM3やM4と共用するコンポーネントを多数使用。メーターパネルとセンター画面を連続させた曲面ディスプレイはタッチ操作が可能だが、「iドライブ・コントローラー」も備える。標準装備のMスポーツ・シートは前席に発光するM2のロゴを内蔵。オプションでは2脚で約10kg軽量化できるMカーボン・バケットシートも選択できる。後席は2座で、乗車定員は4名となる。

右ハンドル仕様のみで、価格は6段MT、8段ATともに958万円。納車は2023年4月開始予定だ。