2023.03.20

CARS

ヤフオク7万円・走行約16万kmのシトロエン、心臓部の2リットルSOHCエンジンの分解開始!【エンジン編集部員のシトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#16】

エンジン編集部員のシトロエン・エグザンティアの長期リポート。

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赤いサビとヘドロ

ヘッドとブロックを分離してみると、ウォーター・ラインも見事に赤サビとヘドロだらけだった。カークラフトの篠原さんによれば「エンジンの中の状態としては、まぁまぁ悪い方だね。もう少し定期的に冷却水を変えていれば良かったのだろうけど……」とのこと。

シリンダー・ヘッドをブロックから分離。

同時に、カークラフトでは燃料まわりの点検にも着手した。燃料タンクからホースで繋がる燃料フィルターを交換し、インジェクターを脱着し、英ASNU製の専用機器でテストを実施する。ここで行ったのはリーク(漏れ)と噴射パターンの確認と、そして噴出量の測定だ。ちなみにエグザンティアのインジェクターはあのウェーバー製である。

エンジンが作動するためのワークフローを考えた場合、まず何よりもいちばん上流にあたる燃料の経路をチェックすべき、とカークラフトでは考えている。一般的なテスターではインジェクターの通電時間は確認できるし、作動しているかどうかだけは分かるが、その作動内容を把握できる情報は何一つ得られない。そこで必ずインジェクターを分解し、フィルター・バスケットを切り離し、ASNU製のインジェクター・テスターで動作を確認している。リポート車もテストを実施したところ、想定通りひどい有様だった。

まず3.0barの圧力を掛けてみると、見事に4本のうち1本のインジェクターから漏れが発覚した。スプレー・パターンは4本とも線状になっている。

噴出パターンのテスト。4本とも不良。


噴出の量を計測してみると、4本の値はバラバラで見事に揃っていない……。ただし、カークラフトの過去の整備資料によれば、この噴出量がエグザンティアの比でないほどバラバラだった6気筒エンジン搭載のボルボ960でも、なんとかエンジンは回って走ってしまっていたというから判断は難しい。また、たとえ新車の状態でも、新品のインジェクターは防錆ワックスが付着しており、本来の能力を発揮していないことも時々あるという。

インジェクターの長年の汚れを超音波洗浄機で落とし、テスターで再計測すると、幸い漏れは収まり、スプレー・パターンは扇状へと変化し、噴出量も清掃前よりずっと綺麗に4本揃った。エンジン正常作動への長い道のりの、最初の一歩を踏み出せた、という感じだろうか。

リークテストは問題なかったので、噴出パターンを再テスト。こんなに変わるとは!


さて、エンジン内部への着手の準備はここまで。次回のリポートでは外したヘッドのオーバーホールの模様と、クランクやピストン、コンロッドまでなぜ手を付けなかったか、そのあたりの判断についてご報告する。

■CITROEN XANTIA V-SX シトロエン・エグザンティアV-SX

購入価格 7万円(板金を含む2022年4月時点までの整備の支払い総額は213万9326円)
導入時期 2021年6月
走行距離 15万9247km(購入時15万8970km)

文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=岡村智明/カークラフト

(ENGINE WEBオリジナル)

◆エンジン編集部ウエダのシトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート連載一覧はコチラ
ヤフオク7万円25年オチのシトロエンの長期リポート連載!

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