注目の新型BMW M2にアメリカ、フェニックスで試乗！　M4と同じ460馬力の3リッター直6エンジンと6MTの組み合わせ！　これで虜にならないわけがない！！

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新型MBW M2を6段MTで試乗！

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3月初めに導入が発表されたばかりの新型BMW M2の試乗会が、アメリカのフェニックスで行われた。日本では世界でも5番目に売れているほどM2は人気がある。日本に導入されるのは右ハンドルで、ギアボックスは8段ATと6段マニュアルが選択可能。価格は958万円。さあ、どんなクルマに仕上がっていたのか？　現地で試乗したモータージャーナリストの島下泰久がリポートする。

M4と同じタイヤを収めるためのワイドフェンダーは迫力満点！

新型に生まれ変わったBMW M2ではあるが、率直に言ってそのコンセプトはほとんど変わっていないし、技術的にも特に目新しいものは無い。しかし、それを糾する人はきっと皆無だろう。4WD化にも電動化にも走らず、Mハイパフォーマンスモデルのピュアな走りの世界を突き詰めた新型の有りようは、こんな時代だからこそ尚更、喝采をもって迎えられるに違いない。

ベースとなるのは言うまでもなく、縦置きエンジン、そして後輪駆動のレイアウトを従来から踏襲する新型2シリーズクーペである。しかしながら、M4クーペと同じ前19インチ／後20インチのワイドタイヤを収めるべくフェンダーが大きく膨らまされて体格は俄然、迫力を増している。フレームレスのキドニーグリル、リアの大型ディフューザーに4連エグゾーストエンドなどのディテールも相まって、実に好戦的な雰囲気に仕立てられているのだ。

中身の過激さも、それに相応しいものと言える。エンジンはこちらもM4譲りの直列6気筒3.0リッター・ツインターボで最高出力460PS、最大トルク550Nmを発生する。最高出力は先代の“コンペティション”より、更に50PSも上乗せされている。

トランスミッションは2ペダルが7速DCTから8段ATに変更される一方、6段MTも残されている。こちらはダウンシフト時の自動ブリッピング機構などを持つギアシフトアシスタント付きだ。

無論、ハイブリッドなどは備わらず駆動方式はFRのみ。アクティブMディファレンシャル、そして後輪のスリップ許容度を調節できドリフトにも対応したMトラクションコントロールなど、馴染みの装備も揃う。

強力なパワーとグリップに対応するべく、ボディは各種補強部材の追加、フロントサブフレームへのシアパネルの装着などによって剛性が高められている。朗報はアダプティブMサスペンション、要するに電子制御式ダンピングシステムの採用。それの備わらない先代の乗り心地は、凄まじくハードだったのだ。

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