2023.04.07

CARS

注目の新型BMW M2にアメリカ、フェニックスで試乗! M4と同じ460馬力の3リッター直6エンジンと6MTの組み合わせ! これで虜にならないわけがない!!

新型MBW M2を6段MTで試乗!

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試乗は迷わず6段MTを選んだ!

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アメリカはフェニックスで開催された試乗会には、8段ATと6段MTの両方が用意されていたが、迷わず6段MTを選んで、いざ走り出す。ここでまず唸らされたのは、そのボディの凄まじい剛性感だ。乗り心地はそれでも硬いのだが、あらゆる入力をしっかりと受け止めてくれるボディのおかげで、十分に許容できる。

ステアリングの正確性、精度の高さにも圧倒されるばかりだった。まさにミリ単位の操作にも応えるレスポンスは惚れ惚れするほどで、クルマとの一体感がハンパない。サスペンションはそれなりに姿勢変化を許すが、おかげでコントロール性は秀逸で不安感など皆無。むしろ、アメリカの荒れた舗装、うねった路面でも安心してコーナーに飛び込んで行くことができた。





一般道が舞台だったので限界云々という走りが出来たわけではないが、相当なペースに至るまでノーズの入りは鋭く、しかもリアはベタッと接地し続けていた。リアが軽く、アンダーステアが強めだった先代とは、快感度は段違いと言っていい。

ストレートシックスは過給のおかげで低速域から有り余るほどの力があり、その意味では回す必然性は薄いとも言える。しかしながら回転数が高まるにつれて音の粒が揃っていき、音が澄んでいくストレートシックス旨味を味わってしまうと、やはりアクセルを踏まずには居られない。

レッドゾーンは7200rpmから。6段MTを駆使して、できる限り高回転域を維持して走り続ける快感は堪らないものがある。嬉しいのは、MTがこれまでのBMWにはないカチッと節度感のあるタッチを実現していることで、操作それ自体が小気味良く、つい手が伸びてしまうのだ。

訊けば先代M2は特に日本で非常に好調で、販売台数は世界で五指に入る規模だったという。Mというブランドの長い歴史、そのプロダクトに畏敬の念を抱く成熟したファンが多く、しかもクルマ自体、Mのイメージにぴったりの存在感とパフォーマンスを持っていただけに、それも納得だ。そこから確かな進化を遂げつつも本質はそのままと言っていい新型M2も、やはり多くのクルマ好きを虜にするに違いない。

文=島下泰久



(ENGINEWEBオリジナル)

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