2023.04.18

CARS

「4発のSL、実はアリだと思っている!」 これが「メルセデスAMG SL43」に試乗した自動車評論家の生の声だ!

メルセデスAMG SL43

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! 2リッター直4ターボのメルセデスAMG SL43に乗った桐畑恒治さん、西川淳さんの2人は、思わず叫んだ!

極楽、極楽

一発目の試乗がケータハム・セブンならばもう怖いものはない、と思いながら続いて試したのが昨年フルモデルチェンジを果たした「SL」。もっとも新型はこれまでのメルセデス・ベンツではなく、AMGブランドとしての登場。ラグジュアリー志向からよりスポーティに舵を切った新型SLは、“Super Light”とまではいかないものの“Sport Light”へ原点回帰を果たした。日本に上陸したSL43は2リッター直4ターボ搭載とあって鼻先が軽いのがいい。モーターの力を借りたターボの間断ないレスポンスで、どの回転域からもグイグイ加速していける。それでいながら風の巻き込みは皆無で、ステアリングやシート、首回りのヒーティングも完璧。走りながらでも60km/h以下なら瞬時にサルーンのような上質空間も生み出せる。今回はENGINE Premium Club会員さんを乗せての試乗だったが、ふたりして「極楽、極楽♪」と呟きながらのドライブだったことはここだけの話。それは何もセブンの後だったからではなく、あくまでメルセデスならではの仕立ての良さが行き届いていたからに他ならない。(桐畑恒治)

全長×全幅×全高=4700×1915×1370mm。ホイールベース=2700mm。車重=1780kg。車両価格=1648万円。


実はアリだと思う

いくらなんでも4発のSLは要らん、という意見が少なくとも私の周りでは大半だ。本国ラインナップにはちゃんとV8の63があるんだし、もう8発なんて作らないというならまだしも、あるなら日本に持ってきてくれよ、と。ソフトトップに戻って、格好は格段に良くなったんだからさぁ。+2席に荷物を放り込む。半信半疑で走り出した。雪が降りそうなくらい寒かったけれど、せっかくというかSLなんだから屋根を開けて。眠くなりがちな時間。冷たい風で目を覚ませつつ気がついたことは、開けてもボディが断然引き締まっていること。前作よりクルマがはっきり小さい(と感じる)。骨格がいっそう強くなった。それゆえこれまた新設計となったアシの上下左右動は軽快かつスムースで、前が軽いからと言って軽はずみなところはまるでなく、クルーザーとしての魅力も十分キープする。足まわりと同様に最新でかつ贅沢なテクノロジーを盛り込んだ4気筒エンジンも、なかなか迫力のあるサウンドを撒き散らした。V8ほどじゃないさ。そうクルマ好きに向かっては言うけれど、実はアリだと思っている。(西川淳)

◆続々公開中! エンジン大試乗会に集まった2023年の注目の輸入車38台! 参加したジャーナリスト40人のインプレッションはコチラ


写真=郡大二郎/神村聖/茂呂幸正/小林俊樹

(ENGINE2023年4月号)

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