2023.04.18

CARS

ミニバンからSUVへ大変身 ルノー・エスパスがフルモデルチェンジで6代目に進化

ルノーがフランスで、多人数乗車の多目的車(MPV)である「ルノー・エスパス」の新型車を発表した。

初代は1984年に誕生

初代エスパスは1984年に欧州では先駆けとなる3列シート配置を設定したミニバン専用車として誕生。欧州では多人数が乗れる車両の多くは商用車と兼用のものが多いが、エスパスは乗用車専用モデルとして設計された。2014年に登場した5代目では背の高さを強調しないミニバン色の薄い、3代目ホンダ・オデッセイのようなデザインへと方向変換が図られたが、今回の6世代目では3列シート配置を持つSUVへとさらにミニバンから離れる方向へと舵を切ることになった。



ボディはひと回り小型化

エクステリアは「ステータスシンボル・ファミリーSUV」というテーマを具現化。4代目までのフロントからリア・エンドまで1つの弧で描かれたようなワンモーション・スタイルではなく、フラットなボンネットを持つフロント・ノーズと長いキャビンがくっきりと分かれたデザインを採る。切り立ったフロント・グリルから続くヘッドライトはルノー最新モデル群に共通するC字型デイタイム・ライトを備え、ロービームがアダプティブ・タイプ、ハイビームがマトリックスタイプのLEDとなる。

ボディ・サイズは全長4722mm×全幅1843×全高1645mmで、先代比で全長が135mm、全幅が45mm、全高が32mm、それぞれ小型化された。ホイールベースは146mm短い2738mm。最低地上高は180mmとなっている。



室内長は先代を上回る

インテリアは12.3インチのメーター画面と12インチ縦型のセンター画面がL字型に連なる「オープンRスクリーン」が特徴となっている。さらに、9.3インチのヘッドアップ・ディスプレイも用意する。シート・レイアウトは2列5座と3列7座を設定。全長は先代より短縮されたが、3列目シートまで2480mmある居住空間は伸びているという。2列目シートの膝まわりは321mm、リクライニング角は31度。3列目の乗降時には前方へ260mmスライドする。

荷室容量は2列仕様が通常時で581リッター、2列目シートを前方へスライドすると777リッター、最大時は1818リッター。3列仕様は2列目の背後が477〜677リッター、3列目の背後が159リッター、最大時が1714リッターだ。このほかに室内には合計39リッターの収納スペースが用意される。



1.2リッターのハイブリッドを搭載

パワートレインはフル・ハイブリッドを設定。130ps/205Nmの1.2リッター直4ガソリン・ターボに、50ps/205Nmのモーターと25ps/50Nmのスターター&ジェネレーターを組み合わせる。0-100km/h加速は8.8秒、最高速度は175km/h、WLTP燃費は4.6リッター/100km(約21.7km/リッター)と公表されている。

プラットフォームはルノー・日産・三菱の3社によるアライアンスで生まれたミドル・クラス向け最新バージョンの「CMF-C/D」を使用。上位グレードには4輪操舵の「4コントロール・アドバンスト」を搭載する。車両重量は1587〜1698kgで、これは先代比で215kg軽量化しているという。

グレードは3タイプ。エントリー・グレードの「テクノ」、上位グレードの「アイコニック」、スポーティ・グレードの「エスプリ・アルピーヌ」となっている。ホイール・サイズは、テクノが19インチ。上位2機種は20インチを履く。

欧州市場ではこの春から受注を開始する予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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