2023.05.07

CARS

日本では輸入が途絶えたスマート・ブランドに小型SUVタイプの新しいEVが登場

メルセデス・ベンツ・グループのスマートが上海モーターショー2023で、新型の電気自動車=バッテリーEV(BEV)となる「#3」を世界初公開した。ブランド初のスポーツ・ユーティリティ・クーペ、いわゆるクーペ・タイプのSUVだ。

advertisement


メルセデスの社内デザイン

2022年春に発表したコンパクトBEVの「スマート#1」と共通点の多い内外装のデザインは。メルセデス・ベンツのグローバルデザインチームが担当。エクステリアはシームレスでスムーズなラインと躍動的な曲線を組み合わせることで高い空力性能の実現を目指した。



シンプルでスッキリしたデザイン

フロントまわりには、「サイバースパーク」と銘打たれたスリムなLEDヘッドライトと、突き出した先端から下部が逆スラントしたシャーク・ノーズ、A字型に裾が広がったグリルを採用。サイド・ウインドウは弓なりのラインを描き、後ろ下がりの2トーン・ルーフとリア・ウインドウの組み合わせたボディ後半部分はファストバック的なフォルムを形成する、左右に長く伸びる一文字のテールライトはメルセデス・ベンツの最新EVを思わせる造型になっている。

インテリアも基本的な構造とデザインは#1と共通。水平基調のダッシュボードとフローティング構造のセンターコンソールがシームレスにつながってT字型を成し、なめらかな面構成のパネルで覆われる。細身のメーターパネルとセンターの12.8インチ画面を用いる表示部も同様だ。さらにシルバーとブラックを基調にした色使いを用いることでよりスポーティなイメージを強調している。

シートはヘッドレスト一体型で、これもスポーツ・テイストを意識したデザインになっている。大面積のガラスがはめ込まれたルーフは自然光を室内へと取り込み、ロング・ホイールベースを持つ広いキャビンにさらなる開放感をもたらす。13スピーカーのビーツ製オーディオも快適なドライブを演出してくれそうだ。



市販モデルは2023年秋に登場

欧州では2023年9月の「IAAモビリティ2023」、すなわちかつてのフランクフルト・モーターショーに代わって2021年からミュンヘンで開催されるようになったドイツのモーターショーで公開され、2024年初頭に発売されるという。

EV専業となった新生スマートの日本での動向はいまのところ不明だが、A、Bクラスの次期型が用意されないという噂も囁かれるなか、メルセデス・ベンツ一家のボトム・レンジを支えるために投入は十分に想定できる。続報を待ちたい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement