クルマ好きのゲストを迎え、「これまでに出会ったクルマの中で、人生を変えるような衝撃をもたらしてくれた1台」を聞くシリーズ。今回は、デビュー以来、テレビ・映画・ラジオ・雑誌・CMなどで幅広く活躍し、2017年からは絵画制作や洋服のデザインなども手掛けているベッキーさん。なんと、クルマへのこだわりはマニュアル・トランスミッション。その理由とは?最初のクルマは、ホンダCR-V「お待たせしました~」メイク・ルームから出て来たベッキーさんは鮮やかなグリーンのワンピースに身を包んでいた。華やかな衣装は、ベッキーさんの端整な顔立ちやグリーンの瞳をさらに際立たせているように思える。
ベッキーさんはスタッフに笑顔を振りまくと純白のマツダ・ロードスターの前でポーズをとった。東京の桜を満開にした柔らかい日差しがベッキーさんを照らし、すごく綺麗だ。なんだか、マツダ・ロードスターのコマーシャル撮影みたいだと思った。「ロードスター、めちゃカッコイイですよね。マツダさんのデザイン、どんどん私の好みになっているので、すごくいいなと思いました。こういうのでスーパーに買い物に行くおばあちゃんになりたい。ところで、アライさんは何に乗っているんですか? え? 古いジャガー? カッコイイ~! 写真見せてもらえます?(笑)」華やかなオーラを纏いながらも、明るくて飾らない人柄であることがベッキーさんの魅力である。ベッキーさんが撮影用にマツダ・ロードスターを選んだのは、スポーツカーだからではない。本人のリクエストは、マニュアル・トランスミッションのクルマ。マツダ・ロードスターは、それに応えるカタチでこちらが用意したのである。
ベッキーさんは18歳になるのを待つように免許を取った。「クルマ好きというよりも、18歳になったら免許を取るものだと思っていました。それで行動範囲も広がるなって」オートマ限定でなく、マニュアル免許を取ることに迷いはなかったと言う。「当時の家にはクルマが4~5台あって、全部マニュアルだったんです。だから、マニュアル免許を取らなければ運転ができなかった。父も母もマニュアルが好きだったんですね。マニュアル免許を取るのは自然の流れだったと思います」
家にあったクルマのなかで印象深いのは三菱ジープだという。「クラッチ・ペダルやハンドルが重くて(笑)。クルマによってクラッチの重さや繋がる位置がいろいろ違うんだと知りました。いま思うと、父はすごくクルマが好きだったのかもしれません」福島に別荘を持っていたこともあって、家には4WDが多かったという。18歳でベッキーさんが最初に買ったのもホンダCR-Vだった。「マニュアル、4WDという条件で探しました。年齢に合わせてクルマを変えていきたいと思っていたから、最初は国産車にしようと」ホンダCR-Vに決めたのは、デザインが好みだったからだ。免許取り立ての頃は、とにかく運転がしたくて、よく海に出かけたというベッキーさん。「運転が好きなんです。友達とドライブに行くのなら、できるだけ自分が運転したいですね。もし女子4人旅みたいなことになったら、私のクルマで行く。マニュアルだから私しか運転できないでしょう?」
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