ランクル・プラドを大改造!芸能界での仕事が多忙を極めるようになり、クルマを買い替えたのはベッキーさんが24歳のときだ。トヨタ・ランドクルーザー・プラド(90系)のマニュアルである。「日本では売っていないクルマです。知り合いのクルマ屋さんが、マニュアルで4WDならオーストラリアで販売しているランクル・プラドがあるって教えてくれたんです。それで逆輸入しました」いやはや、マニュアルに対するこだわりは半端ではない。「これは仕事の移動にも使いました。だから、内装を大改造してお気に入りの部屋にしたんです。リアのシートをピンク色にしたり、カラフルな棚を作ってテレビを置いたり、天井に虹色の照明を付けたり。ボディはシャンパン・ゴールドに塗り替え、ラメを吹き付けたんです。日光があたると、虹色にキラキラ輝いて(笑)。車両価格と改造費でかなりかかりました」ハデハデ仕様のランクル・プラドは撮影現場でも人気で、共演者もロケバスを使わずにベッキーさんのクルマで移動したがったという。このランクル・プラドには2018年暮れまで乗った。走行距離はなんと21万km。「移動に使っていましたからね。移動はマネージャーさんも運転するんです。つまり、私のマネージャーさんは、マニュアル免許が必要でした」現在は某国産4WDをプライベート・カーとして使っている。もちろん、マニュアルだ。
どうして、そこまでマニュアルにこだわるのか?「運転の楽しみはそこにあると思うからです。本当によく聞かれるので、“ギアを上げるタイミングは自分で決めたい”という答えを用意しました(笑)。ブゥーン、ブ、ブゥーンってシフト・アップしていくときの音が子供の頃から身体にしみ込んでいるんですね。あの転調するみたいな感じが好きです」なんと、オートマ限定だったご主人は、ベッキーさんのクルマのためにマニュアル免許を取り直したのだという。「歳を重ねておばあちゃんになったとき、マニュアルがきついからオートマにするわ、という選択肢は取らないと思います」そんなベッキーさんにとってクルマとは?「自分が伸び伸びできる大切なお部屋ですね。最高の個室だと思っています。友達と内緒話もできるし、ひとりのときはいろいろな考え事もできる。他人の心は自分の思い通りにならないけど、運転は思い通りにできる。私がマニュアルのクルマを好むのは、そういうこともあるかもしれません」家族の思い出を増やすために、トヨタ・ハイエースのキャンピング・カーが気になっているベッキーさん。自分が運転するマイカーとしては、再びトヨタの4WD、そしていつかは輸入車のSUVに乗りたいと思っている。「あっ! でも輸入車SUVでマニュアルってあります?」文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=筒井義昭 スタイリスト=永田彩子 メイク=AIKO ONOベッキー 1984年3月6日生まれ。1998年「おはスタ」でデビュー。以降、テレビ・映画・ラジオ・雑誌・CMなどで幅広く活躍。近年では、映画・ドラマにも多数出演しており、憑依型の役者として演技に定評がある。また、「STUDIOUS」や「ViS」とのコラボデザインをはじめ、2018 年には東京、大阪、福岡にて初の個展を開催。2019年には「パークホテル東京」にて開催し、洋服のデザインや絵画作品の制作など、デザイン活動も幅広く展開している。また、自身初のスキンケアブランド「NaturaLUNA...」のプロデュースもしており多方面に活躍の場を広げている。▶「わが人生のクルマのクルマ」の記事をもっと見る (ENGINE2023年6月号)
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