2023.07.22

CARS

715psの後輪駆動をMTで楽しむ 110台限定のアストン・マーティン・ヴァラー誕生

アストン・マーティンが創立110周年を記念するFRスポーツ・クーペの限定車、「ヴァラー」を発表。110台限定で販売される。

歴代のアストン・マーティンがモチーフ

初代「V8ヴァンテージ」や、ツインスーパーチャージャー・ユニットを搭載した1990年代の「V600ヴァンテージ」、そして1980年のル・マンを走ったヴァンテージ・ベースの「RHAM/1マンチャー」、760psの7.3リッターV12を積んだ77台限定のスペシャル・モデルである「One-77」の要素を採り入れたエクステリアは現行型のアストン・マーティンとは一線を画す独特な雰囲気を持つ。



丸型ヘッドライトの独特なデザイン

眉のようなひさしの下に収められたヘッドライトは丸型のLED式を採用。フロント・グリルはアルミのストレーキを配した中央部の左右にカーボン製の大型エア・インテークを組み合わせた。これによりエンジンとブレーキの冷却性能を高めている。クラムシェル・タイプのボンネットは上面にU字型ベントとふたつのNACAダクトを持ち、エンジンへの冷却気をさらに送り込む。

カーボンを用いたボディは最先端の空力デザインを採り入れている。大型フロント・スプリッターとフロント・フェンダーのベントはリア・スクリーン・パネルのボーテックス・ジェネレーターやカムテール形状のリア・エンド、大型ディフューザーと相まって、空力バランスを整えている。ホイールはハニカム形状の21インチで、専用開発されたフロント275/35、リア325/30のミシュラン・パイロットスポーツS5を履く。

リアにはハイパーカーのヴァルキリーを思わせるLED式ライトブレードを左右各6つ配置。このライトを含む横幅いっぱいに切削加工の上で研磨されたアルミのアクセントが装着される。下部にはディフューザーを備え、そのセンターにはステンレスの3本出しテールパイプが鎮座。これは厚さ1mm未満の素材を使用することで7kgの軽量化と重厚なサウンドを実現している。



5.2リッターV12ツインターボを搭載

エンジンは715ps/753Nmを発生する5.2リッターV12ツインターボを搭載。これに専用の6段MTと機械式LSDを用いることで、トラクション&スタビリティコントロールの電子制御にサポートされつつもアナログ的なドライビングが楽しめる。このV12ユニットにMTが組み合わされるのはこれが初めてだ。走行モードは「スポーツ」「スポーツ+」「トラック」の3種類で、スロットル・レスポンスやトルク特性、サウンドが変化する。

ロードカーとしての挙動を第一に考えてスポーティな動きと快適性の両立を図るため、サスペンションは専用のアダプティブ・ダンパーやスプリング、スタビライザーを採用。ホイールアライメントも独自の設定とした。操舵系も新開発。ブレーキはフロント直径410mm×厚さ38mm+6ポット・リア360×32mm +4ポット。カーボンセラミック製ディスクの採用により、スチール・ディスクよりバネ下重量を23kg軽減している。

ボディ構造も強化。前後シアー・パネルやリアのストラット・ブレース、燃料タンク・ブレースなどを装備し、ねじり剛性と横剛性を最大限まで高めた。



特徴的なシフト・レバー

インテリアはハイテク織カーボンに1959年のル・マン優勝マシンであるDBR1に着想を得たウールツイードを組み合わせたもの。2シーターのキャビン中心にはリンクを露出させたシフト・レバーを設置。シフト・ノブはアルミやチタン、カーボン、ウォールナットから選択できる。

カスタマイズ・メニューは豊富だ。フロント、ボンネット、サイド、リアの4エリアに、21色から選べる手書きのストライプやグラフィックが用意されるほか、Q byアストン・マーティンのメニューを用いてオーダーメイドすることも可能となっている。

生産は第3四半期、デリバリーは第4四半期に、それぞれ開始される予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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