2023.07.24

CARS

5シリーズ初EV、「i5」の1000万円切りはかなりの戦略価格 新型5シリーズ日本仕様の受注開始

300台限定の先行販売モデルに続き、BMWがEセグメント・セダンである新型5シリーズの通常販売車(カタログ・モデル)の受注を開始した。

4パワートレイン、6グレード

日本仕様は「523i」、「523d xDrive」、「i5 eDrive40」、「i5 M60 xDrive」の4パワートレイン、6つのグレードをラインアップする。出力の低い523iと523dが内燃機関で、中間グレードのi5 eDrive40と高出力のi5 M60が電気自動車=バッテリーEV(BEV)となっている。



ガソリンとディーゼルがエントリー・モデル

「523i」は190ps/310Nmの2.0リッター直4ガソリン・ターボを搭載する後輪駆動、「523d」は197ps/400Nmを発生する2.0リッター直4ディーゼル・ターボの4WDで、いずれも8段ATと5シリーズ初の48Vマイルドハイブリッド・システムを搭載する。523iは「エクスクルーシブ」と「Mスポーツ」、523dはMスポーツのみの展開だ。

5シリーズ初となるBEVのi5は2機種、3グレードを設定。後輪駆動のeドライブ40は340ps/430Nmを発生し、0-100km/h加速は6.0秒、航続距離は477〜582km。「エクセレンス」とMスポーツの2グレードを用意する

MパフォーマンスモデルのM60 xドライブは前後各1基のモーターを積む4WDで、システム総合出力601ps/820Nmを発生。「Mスポーツブースト」もしくは「Mローンチコントロール」の作動時には0-100km/h加速を3.8秒で駆け抜ける。航続距離は455〜516kmだ。



i5は後輪操舵を標準装備

シャシーでは4輪操舵とアダプティブダンパーをi5の2モデルに標準装備、523iと523dにオプション設定。さらにi5 M60はアクティブロール・コントロール機能を持つ電子制御スタビライザーも装備する。

インフォテインメント・システムは最新世代のBMWオペレーティング・システム8.5を採用。5Gデータ通信を別途契約すれば、新型5シリーズで初導入されるAirConsoleプラットフォームを用い、車内で対戦型ゲームをプレイする機能も使用できる。



全長は5mオーバー

日本仕様のボディ・サイズは全長×全幅×全高=5060×1900×1515mm、ホイールベースは2995mmで、後席居住性の向上に注力したという。荷室容積はエンジン車が520リッター、BEVのi5が490リッターだ。

価格は、523iが798万〜868万円、523dが918万円、i5 eドライブ40が998万円、i5 M60は1548万円。i5 eドライブ40が以前の540i相当のモデルであることを考えると、BEVとしてはかなり攻めた価格設定だと言える。納車時期は、523iとi5が今年の第4四半期、523dが来年の第1四半期以降となる予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement