2023.08.09

CARS

間違いなく、コレがもっか最高のアルピナ フェイスリフトしたXB7に試乗!

BMWアルピナXB7

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アルピナ・マジック

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しかし、XB7は違っていた。ステアリング・ホイールの径も最近のアルピナの中では異例に大きく、リムも細めである。そして、なによりも絶妙なパワーアシストによる軽めのステアリング・フィールが驚くほど素晴しく、スッと切り出しただけで、えも言われぬ滑らかな感触が手のひらに伝わってくる。「これよ、これこれ!」、走れば走るほど気持ち良さは増してきて、そう叫びたい気分にさえなったのだ。



むろん、アルピナの気持ち良さはステアリング・フィールだけからもたらされているわけではない。もうひとつ重要なのは、足回りだろう。エアサスを装備したそれが、XB7は絶品だった。しっかりとストロークするサスペンションは見事に路面の荒れを吸収して、それこそ繊細にしっとりと滑らかに動いてくれるから、乗り心地が抜群にいい。23インチの超大径タイヤを履くにもかかわらず、この乗り心地は驚異的だと思った。乗り心地はいいのだけれど、それは決してフワフワしているわけではなく、しっかりと4輪で路面を捉えている感触が常にステアリングを通して手のひらに伝わってきている。これこそが、多くのエンスージアストをして、「アルピナ・マジック」と感嘆させてきた伝統のアルピナの味というものだろう。

かつてのようにエンジンをすべてバラして、もう一度精度に磨きをかけて練達の職人が組み直すというようなことは、むろん今はもうしていない。しかし、基本はBMWと同じV8ツインターボでも、アルピナがチューンして、彼らの足回りに合うようにパワーやトルクの出力特性を変えるだけで、こんなにすべてのピントがピタッとクリアになるものか、と思うほどにバランスがいいのだ。一般道を流していても、山道を飛ばしていても、どんなドライブ・モードを選んでいても、常に、踏めば踏んだだけ、切れば切っただけ、ドライバーの意思に忠実に応えてくれるエンジンであり、シャシーである。これは間違いなく、もっか最高のアルピナ車だと私は確信した。

文=村上 政 写真=望月浩彦



■BMWアルピナXB7
駆動方式 エンジン・フロント縦置き4WD
全長×全幅×全高 5180×2000×1835mm
ホイールベース 3105mm
車両重量(車検証) 2670kg(前軸1280kg /後軸1390kg)
エンジン形式 直噴V型8気筒DOHCツインターボ
排気量 4394cc
ボア×ストローク 89.0×88.3mm
最高出力 621ps/5500-6500rpm
最大トルク 800Nm/2000-5000rpm
トランスミッション ZF製8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/エアスプリング
サスペンション(後) マルチリンク/エアスプリング
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ (前)285/45R21、(後)285/45R21
車両本体価格(税込み) 2740万円

(ENGINE2023年9・10月合併号)

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