6代目三菱トライトンがデビュー　ハイラックス人気を受け、三菱も日本のピックアップ市場に参入

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三菱が積載量1tサイズのピックアップ・トラックの「トライトン」をフルモデルチェンジし、タイ・バンコクで世界初公開した。タイを皮切りに、アセアンやオセアニアからグローバル展開し、約12年ぶりに日本市場へも導入される。

9年ぶりのフルモデルチェンジ

初代の登場は1978年で、約9年ぶりに刷新された新型は6代目。「パワーforアドベンチャー」をコンセプトに、内外装デザインだけでなくシャシーやフレーム、エンジンまでを全面的に見直した。

大きく精悍になったエクステリア

従来よりひと回り大型化したボディは「勇猛果敢」をテーマにデザイン。三菱のデザイン・テーマであるダイナミックシールドをピックアップ用に最適化し、シャープなLEDデイタイムライトと3眼プロジェクター式ヘッドライトを組み合わせた。

ボディ・タイプは1列シートのシングルキャブ、2列シートのダブルキャブ、1列＋荷室のクラブキャブを設定。荷台も大型化しつつ、高さを45mm下げ、バンパー・コーナーをステップとして使えるようにするなど、使い勝手の向上も追及した。

インテリアは車体の姿勢変化をつかみやすい水平基調のダッシュボードに、視認性の高いモニターやメーター、スイッチを採用。ダイヤルやスイッチ、セレクターは手袋をつけていても確実に操作できるような節度感を持たせた。また、乗員保護のため要所にソフトパッドを配置している。

フレームから一新

ラダーフレームは曲げ剛性を40％、ねじり剛性を60％、従来型より向上しつつ、ハイテン鋼の比率を高めて重量増加を最小限に抑えた。ボディにも1180MPaハイテン鋼を採用するなどにより軽量化を図った。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式で、4WD車と2WD車のハイライダー仕様はストロークを20mm増加。リアは強度を維持しつつ軽量化したリーフスプリング式で、ダンパーは大径化を図った。

エンジンは新開発の4N16型2.4リッター直４ディーゼルで、可変ジオメトリーターボを用い、110ps/330Nm、135ps/430Nm、150ps/470Nmの3仕様を用意する。トランスミッションは6段のATとMTを設定する。

4WDは悪路走破性に配慮

駆動方式は後輪駆動の2WDのほか、「スーパーセレクト4WD-II」と「イージーセレクト4WD」という2種類の4WDを設定。スーパーセレクト4WD-IIは、後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」のほか、センターデフが直結となる「4HLc」と、さらにロー・ギアードな「4LLc」の４段階式となる。2Hでは「エコ」、4Hでは「グラベル」と「スノー」、4HLcでは「マッド」と「サンド」、4LLcでは「ロック」の各走行モードが選択できる。イージーセレクト4WDは2H、4H、4Lの3段階の切り替え式となる。

また、全車にアクティブ・スタビリティ＆トラクション・コントロールとブレーキ制御タイプのアクティブLSD、スーパーセレクト4WD-II搭載車にはアクティブ・ヨーコントロールを採用。コーナリング性能と滑りやすい路面での安全性を高めている。

日本での発売は来年初頭となる予定だ。