2023.08.08

CARS

プリウスのちょっと粗い乗り心地とスタビリティに不満を感じているなら試す価値あり! テインの画期的な電子制御サスEDFC5を試す!!

汎用品のダンパーといえば、ガチガチのスポーツ・タイプというのはもう昔の話。今は乗り心地はもちろん、プレミアムな質感も満足いくものが登場している。なかでも注目なのはテインが芝浦工業大学と共同で開発した電子制御可変ダンパーシステム、EDFC5だ。モータージャーナリストの高平高輝がリポートする。

最も印象的だったプリウス

今やドリフトの聖地と評判のエビスサーキットだが、東コースは路面舗装が一般道に近く、高低差もあって市販車の試乗には好都合。そこでテインの新製品「EDFC5」を装着した各車を存分に試すことができる試乗会が開催された。GR86から新型プリウス、ミニバンのノアやヴェルファイアまで用意されていたが、発売間もない新鮮さも手伝って最も印象的だったのがプリウスだ。何しろハンドリング云々以前に乗り心地がいい。



ダンパー減衰力を自動制御するEDFC(エレクトロニック・ダンピングフォース・コントロール)をちょっとおさらいすると、従来型のEDFCアクティブ・プロは車内のコントロールユニット内蔵のGセンサーとGPSセンサーによって前後左右Gと車速データを基に減衰力を制御していたが、新型システムはGセンサーのデータを利用して躍度(ジャークまたは加加速度とも言う)、すなわち加速度変化を検知して減衰力を制御する機能を加えたものである(芝浦工業大学との共同開発という)。必要な時だけ減衰力を高めるためには(乗り心地を悪化させないために)、過渡域か定常状態かを検知したいが、普通それにはヨーレート・センサーが必要。だがシステムを簡潔にするためにそれを使わずに済ませたいという狙いで開発されたものだ。さらに従来型の弱点だったモーター作動音を低減したことも(実際聞こえない)特徴だ。シリーズの5世代目に当たるということで「EDFC5」と名付けられた電子制御可変ダンパーシステムである。



そもそも標準品より格段に上等なテインRX1ダンパーが装着されているから脚まわりの動きが滑らかなのは当然だが、EDFC5装着のプリウスの乗り心地はまさにしなやかで、必要な時に必要なだけ適切に挙動を抑えてくれる。コントローラーとステップモーター4個を含むシステムはプリウス用で10万5050円(RX1ダンパーキットと合計すると30万円強)。市販型のちょっと粗い乗り心地とスタビリティに不満の方はぜひ試してほしい。

文=高平高輝 写真=宮門秀行

(ENGINE2023年9・10月号)

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