2023.08.12

CARS

マクラーレン最後の内燃機関専用モデルになるかも 720Sの後継車となる750Sが日本上陸

マクラーレンが4月に本国で発表した720Sの後継車となる「750S」を日本で初公開した。マクラーレンの通常販売モデルの新たな頂点を目指すモデルだ。

約30%を刷新

720Sからコンポーネントの約30%を刷新した750S。フロント・マスクはイメージチェンジを図るためにヘッドライト周辺のインテークをスリム化。また、フロント・スプリッターは拡大している。ボディ・サイドは通気口を形状変更。リアはデッキが延長され、拡大したカーボン製のアクティブ・リア・ウイングと、「マクラーレンP1」に着想を得たセンター・マフラーが備わる。



最軽量モデルで1277kg

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4569×1930×1196mmで、720Sに対し全長は24mm長い。全幅と全高、2670mmのホイールベースは同じだ。

DIN規格の車両重量はクーペが1389kgで、720Sより30kg軽くなっている。軽量オプションを最大限選択した場合の乾燥重量は1277kg。スパイダーは標準仕様が1438kg、最軽量仕様は1326kgだ。



750psへ出力アップ

エンジンは720Sと同形式の4.0リッターV8ツインターボのM840Tユニットを搭載。最高出力は車名の通り750ps/7500rpm、最大トルクは800Nm/5500rpmへと出力アップが図られた。デュアルクラッチ式自動7段MT(DCT)を介して後輪を駆動し、クーペもスパイダーも、0-100km/h 加速は2.8秒、最高速度は332km/hだ。パワーウェイトレシオはクラストップを謳う。

シャシーは、油圧リンク式サスペンションが新世代版の「PCC III」へ進化。電動油圧アシストを持つステアリングはギア比をクイック化した。フロント・トレッドの拡幅や、スプリングレートの再設定など、720Sから多岐にわたる改良が施された。



デリバリーは今年第4四半期

カーボン製シェルのレーシング・シートを備えるインテリアは、メーターがステアリング・ホイールと連動するコラム・マウントとなり、バイザー部の左右にパワートレインとハンドリングのモード選択スイッチを配置した。バウワース&ウィルキンス製の専用オーディオなど、高級スポーツカーらしい装備も揃える。

価格はクーペの750Sが3930万円、開閉式ハードトップを備えたオープン・ボディの750Sスパイダーは4300万円となっている。デリバリー開始は全世界的に今年第4四半期となる予定だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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