2023.09.18

CARS

メルセデスの新顔はかなり個性的 次期メルセデス・ベンツCLAのコンセプトがデビュー

メルセデス・ベンツがミュンヘンで開催された「IAAモビリティ」で前輪駆動のAクラスをベースにした4ドア・クーペ、「CLA」の次期モデルの雛型と思われる「コンセプトCLAクラス」を発表した。先進の電動パワートレインを積んだ、次世代のコンパクト・メルセデスを予感させるショー・モデルだ。

丸目に大きなバンパー・グリルを組み合わせる

スタイリングは現行CLAの流れを汲む4ドア・クーペ。フロントにはスリーポインテッドスターを散りばめたA字型のバンパー・グリルを持つ逆スラントのシャーク・ノーズを採用。スリーポインテッドスターを象ったヘッドライトの上には眉毛のように走る光のラインが備わりドアまで回り込む。このライトのモチーフはリアまわりにも採用。さらに、ホイールやガラスルーフも無数のメルセデスのエンブレムで飾られている。



アナログとデジタルをブレンド

アナログとデジタルのブレンドというテーマを明確に打ち出した4座のキャビンは、いかにもショー・モデル然とした仕立て。ダッシュボードやセンターコンソール後部の送風口に空調の操作パネルを組み込むアイデアは、そのコンセプトが可能にした直感的なレイアウトだ。また、紙のトリムや植物なめしのナッパレザーといった環境負荷を抑えた素材も取り入れている。



EV専用プラットフォームを採用


プラットフォームは次世代小型電動車用に開発された「MMA」で、800Vシステムや高電圧バッテリーを搭載。175kWモーターと2段トランスミッションを組み合わせ、110kg以下に抑えた電動ユニット「MB.EDU」は93%ものエネルギー効率を誇り、航続距離は最大750km以上を想定している。

メルセデス・ベンツは前輪駆動のA、Bクラスの後継モデルを用意しないと言われているが、今回のCLA発表に際し、それを裏付けるかのような画像が公表された。MMA採用モデルを示唆するそれには、このCLAとそのシューティングブレーク版、さらに2種類のSUVタイプの映像はあったものの、AとBクラスの後継車は見当たらない。メルセデス・ベンツのボトムエンドは本格電動化に伴い再編されることとなりそうだ。



文=関耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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