2023.11.20

CARS

奇跡の1台! レーシング・マシンさながらの工法で手づくりされるカーボン・バスタブを持つ「アルファ・ロメオ4C」とはどんなスポーツカーだったのか?【『エンジン』蔵出しシリーズ アルファ・ロメオ篇 #3】

20213年の後半に開催された国際試乗会でアルファ・ロメオ4Cに乗った!

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待ちに待ったアルファ・ロメオのピュア・スポーツカー、4Cにバロッコで乗ったら、あまりにも楽しくて、速くて、面白くて、なんとかして1台欲しくなってしまった! 今回の『エンジン』蔵出しシリーズのアルファ・ロメオ篇は、2013年12月号に掲載された4Cの国際試乗会の、感動と興奮がそのまま伝わってくる渾身のリポートをお送りする。

伝説のバロッコ

人もまばらなバロッコ村にあるフィアットの総合プルーヴィング・グラウンド。そこに新設されたプレゼンテーション・ブース。アルファ4C投入に気合十分。クルマがクルマなだけに、各国から集まったプレス陣も興味津々で固唾を呑む。プレゼンは進み、何よりも知りたい情報が明かされた。発売時期と予定価格だ。イタリア本社が発表した日本市場での想定価格は導入記念モデルで、730万円! オーストラリアでは同じ記念モデルで7万5000豪ドル、北米では素で5万4000ドル。日本法人は2014年の早いうちに正式に価格を発表し、上半期に発売する予定という。



アルファ・ロメオのテスト・ドライバーが運転する横に乗ってピスタ・アルファを1周する。「ここを走ったことはあるかい?」と訊くから、「何度もあるよ。よく知ってる」と答えると、彼は乗り換え場所に戻り、「きみの番だよ」ときた。試走前のブリーフィングで1周目はゆっくり走るようにと釘を刺されていたので、はやる気持ちを抑えながら、コース・レイアウトを思い出していく。

ここはバロッコ・プルーヴィング・グラウンドにあるレーシング・コース風のテクニカルな中速トラックだ。1962年に、当時、産業復興公社統括下にあったアルファ・ロメオが、ロンバルディア州のお隣のピエモンテ州はヴェルチェッリ県の片田舎、人口200人にも満たないバロッコ村に車両実験開発用に作ったテスト・コースの最初のレイアウトを今に伝える試験路なので、ピスタ・アルファと呼ばれている。“バロッコ”は1986年にアルファ・ロメオがフィアット傘下へ移管された後に施設拡充が繰り返され、いまや総コース延長が77km以上に達する総合試験路になっているが、ピスタ・アルファはそのなかで、いまも中心的な役割を担っている。

かつてはアウトデルタが使った車庫の前に並んだ4C。この色はメタリック入りの赤。


バロッコの来し方に思いを馳せながら慣熟走行の1周を終えようとするころ、助手席から「じゃあ、戻って」と声がかかった。えっ!? これからでしょ?。そんなに飛ばしてないよ。話が違うよ…。渋々戻った僕は試走受付係のお姉さんに、「お願い。もう1回、ね」と駄々をこねる子どものように頼み込んで、さっきとは違うテスト・ドライバーに当たるように列に潜り込んだ。順番が来た。しめしめ。今度はリップ・サービスを怠らずにお目付け役の機嫌をとり、「2周していいんだよね」と念を押した。不慣れを装って1周を終えると、「OK、Go!」の合図。惚れ惚れするような取り付け剛性を足裏に伝えるアクセレレーターを、深く踏み込んだ。

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