2023.10.22

CARS

マツダ・ロードスター・ベースですぐに実用化して欲しい 小型FRオープン・スポーツ、ビジョン・コペン登場

ダイハツがジャパンモビリティ・ショー2023で、次世代の小型オープン・スポーツを提案する「ビジョン・コペン」を公開する。

advertisement


5ナンバー・サイズのコンパクト・ボディ

丸型2灯のヘッドライトを持つスタイリングは初代コペンを思わせるもので、アクティブ・トップと呼ばれる電動開閉式ルーフも踏襲する。しかし、ボディ・サイズは市販版のコペンよりもふた回りほど大きく、全長×全幅×全高=3835×1695×1265mm、ホイールベースは2415mmで、軽自動車規格を大きく超える。マツダ・ロードスターをやや短くしたような寸法だ。



FRレイアウトを採用

パワートレインはカーボンニュートラル(CN)燃料を用いる1.3リッターで、フロント・エンジン後輪駆動のFRレイアウトを採用。軽自動車上限の倍近い排気量と後輪駆動の組み合わせは動力性能やエモーショナルさの高さも予感させる。

はたしてこれが車名のとおり、将来的なコペンを直接的に示唆するコンセプト・カーで、次期モデルが軽自動車枠から脱却するのかは不明だ。しかし、トヨタ・グループ全体でコンパクトFRスポーツを開発とみれば、市販化への期待は大きくなる。そう、2015年の東京モーターショーで公開され、量産化を待望されながら惜しくも立ち消えになったコンパクトFRスポーツの「トヨタS-FR」の再来ではないかと期待したくなる。



メーカーの垣根を超えて作って欲しい

ビジョン・コペンはS-FRより全長で155mm、ホイールベースで65mm短いが、4mを切る5ナンバー・サイズのオープン・スポーツというコンセプトは共通。さらに、CN燃料はトヨタが提携関係にあるスバルやマツダとスーパー耐久シリーズにおいて共同研究を進めている技術だ。販売スケールの小さいスポーツカーだが、ダイハツだけでなく、トヨタ、スバル、マツダの3社とメカニズムのシェアを行えば採算の問題はある程度カバーできるのではないかなどと想像は膨らむ。

電動化時代の抜け道とも言えるCN燃料を用いたスポーツカーで、先行きが楽しみなビジョン・コペン。もしそれが難しいなら、マツダから現行ロードスターのプラットフォームを買ってでもいいから、是非とも実現して欲しい1台だ。

10月28日〜11月5日に一般公開されるジャパンモビリティ・ショー2023では、必見の1台だ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement