2023.10.19

CARS

タイヤの付いた4つ脚で階段や段差を昇降できるスズキの新次元モビリティ、「モクバ」をモビリティショーで初公開

スズキが次世代4脚式モビリティを提案する「モクバ」を、ジャパン・モビリティショー2023で公開する。

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脚を使って段差をクリア

バイクのようなフレームに4本の脚が伸び、その先に小径のタイヤを持つモクバ。平地はタイヤでスムーズに走り、段差は脚を使って乗り越えることで、地形の変化にかかわらずシームレスに移動できる。また、2輪ずつを支持する左右2本のへの字型フレームは低重心化と脚の可動域確保に加え、乗員の水平維持にも寄与する設計とされた。



車高調整で乗り降りも楽々

乗車はバイクのようなサドルにまたがるが、車体と脚まわりのポジションによってシートとステップの高さを運転時の1000mmと375mmから乗降時には700mmと150mmへと低くすることができ、乗り降りしやすく、楽な運転姿勢もとりやすい。

多彩な発展性もモクバの特色だ。ベース・シャシーはそのままに、背もたれと肘掛けのついたシートに着座する車椅子のような仕様や、担架を設置した救命救急仕様とすることも可能。さらに、セグウェイのような立ち乗り仕様も想定され、アタッチメント次第で荷物配送やごみ収集、農業支援などに活用できる。前方に可動アームを取り付け、車輪を変更した軽作業車仕様も考案された。



複雑な地形で威力を発揮

高齢化が進むなかで、行き来に苦労する階段が多い町での空き家の増加が深刻化しているが、人々の暮らしや物流、医療や公共サービスなどにおいて階段や段差が支障になる場面は多い。その解決策となることが期待されるのが、4つ脚と車輪を併用するこのモクバだ。

ジャパン・モビリティショー2023の一般公開は10月28日〜11月5日。スズキブースは東5ホールに出展する。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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