エンジン編集部の長期リポート37号車のルノー・カングー。
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足回りとATに深刻な不調を抱えていたエンジン編集部の長期リポート37号車のカングー。約2カ月の入院から復活してはや4カ月。自転車を積んで、新潟のサイクル・イベントに参加してきた。
新潟までグランドツーリング
47万円もの費用をかけて足回りを中心に比較的大規模な修理を行なった編集部のカングーだが、おかげでほぼ以前と同様の走りを取り戻した。ほぼ、と言ったのは今回の修理は比較的緊急を要する箇所にとどめ、部品交換を見送った箇所もあるからだ。修理を請け負ってくれた原工房によれば、ダンパーもそのままだし、エンジンにはカーボンがかなり溜まっているらしい。その辺りまでやると調子はさらに良くなるという。エンジンにかんしてはアイドリング時の振動がすごいことになっているので、早めに対処したいと思っているが、ダンパーはまだしばらくはこのままで行こうと思っている。

さて、入院前はハンドルの遊びが酷く、高速道路をハラハラしながら運転していた37号車だが、いまは路面にピタリと吸い付くような走りを取り戻したおかげで長距離ドライブが格段に楽になった。9月にはここ数年毎年体力測定代わりに参加している恒例の自転車のイベントがあり、新潟県の妻有というところまで行ってきた。長距離の高速走行はもちろんだが、修理しておいてやっぱり良かったと思ったところが実はもう一箇所ある。ATだ。
トラブルは突然だった。春先にATの警告灯が点灯し、高速道路で3速以外使えなくなった。そのときはエンジンを再始動してことなきを得たが、実はそれ以前に渋滞中に微低速でノロノロ走っていると、2速から1速に落ちるときや、それとは逆に1速から2速にアップするときに、ドンッとボディが振動するほど大きなショックを伴うことがたびたびあった。
今回の修理では、トランスミッションのオイルパンを外したところにあるソレノイドバルブをふたつ交換しているが、大きなショックは大概このバルブが原因で起こることが多いらしい。さらに、ATFはルノーのAT(AL4)と相性がいいというアッシュ(ASH)を使用した。ATFはエンジンオイルのように簡単に全入れ替えができないので、抜いては入れをオイルの色をみながら何度か繰り返すことになるが、おかげで今回の旅、関越自動車道の渋滞は凄まじかったが、ATは大きなシフトショックもなく、スムーズそのもの。ちなみにAL4のミッション、ATFは綺麗であればあるほどいいそうで、定期的な交換がトランスミッションを長持ちさせる秘訣だそうだ。
さて、最後に新潟の自転車イベントの報告を。いつもの70kmコースに挑戦したものの、暑さと練習不足のため途中リタイヤであえなく敗退。ん~自分のカラダも整備が必要かも(涙)。
文=塩澤則浩(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦
■37号車 ルノー・カングー
RENAULT KANGOO
新車価格 214万円
導入時期 2007年8月
走行距離 13万1123km
(ENGINE2023年11月号)
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