2023.11.10

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世界限定30本の貴重で希少なパテック フィリップ 最初にして最後となる新ムーブメントを搭載した美しい音色を奏でる特別なミニット・リピーターを発表!

世界限定30本のミニット・リピーター・アラーム1938P-001モデル

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日本でも絶大な人気を誇るスイスの高級時計ブランド、パテック フィリップが、1993年から2009年まで自社の社長を務め、現在は名誉会長の職にあるフィリップ・スターン氏の85歳の誕生日(11月10日)を記念して、特別なタイムピース、「ミニット・リピーター・アラーム1938P-001モデル」を発表した。

30本だけのために開発されたムーブメント

世界限定30本のミニット・リピーター・アラーム1938P-001モデルの最大の特徴は、その名のとおり、定刻を音で知らせるミニット・リピーターと任意に選択した時刻を知らせるアラーム機構を統合したことにある。パテック フィリップの技術陣はそのためにベースとなったキャリパー R 27 SPのミニット・リピーター機構を大幅に再設計し、2つの同一のクラシック・ゴングでミニット・リピーターとアラームのチャイムの両方を鳴らす時計をつくりあげた。結果的に新たに4件の特許を取得し完成した新しいムーブメントだが、今後このムーブメントは二度と使用されることはないという。



わずか30本のためにつくられたムーブメントが収まる41mmのケースはプラチナで、18金ゴールドの文字盤には本黒七宝の地にホワイトとグレーの七宝細密画でフィリップ・スターン氏の肖像が描かれており、ケース側面の6時位置にはパッテック フィリップのすべてのプラチナ仕様と同じく0.02カラットのブリリアントカット・ダイヤモンドが埋め込まれている。

モデル名にもある1938は、フィリップ・スターン氏の誕生年であり、手作業による全面ポリッシュ仕上げのプラチナ・ケースはかつてスターン氏が1989年のマニュファクチュールの創業150周年を機に発表したリミテッド・エディション3960モデルを想起させるもので、プラチナは最も希少な金属であるとともに、音響学的にも「パテック フィリップのみのサウンド」をつくりだす象徴的な素材となっている。



さらにケースはサファイヤクリスタル・バックを備え、これを保護するヒンジ付きのダストカバーには、「我が父と85年間の時計製作への情熱に捧げる」という現社長ティエリー・スターン氏による一文が手彫金によって刻まれており、サファイヤクリスタル越しには、金メッキを施したハンマーを含む新しい自動巻ムーブメント、キャリバー R AL 27 PSの精緻な仕上げや、フィリップ・スターン氏の署名を再現した黒漆塗りの彫金が施されたイエローゴールドのマイクロローターなども鑑賞できる。

貴重で希少性の高いこのミニット・リピーター・アラーム1938P-001モデル、ミニット・リピーターとアラームを統合するという革新的な技術はもちろんだが、このモデルの最大の魅力はその複雑さをまったく感じさせない操作の容易さと、あくまでもシンプルかつエレガントなこれぞパテック フィリップと言えるデザインにある。もし手にいれることができたら、至福のタイムピースになることは間違いない。


■パテック フィリップ ミニット・リピーター・アラーム1938P-001モデル(30本のリミテッド・エディション)

直径41mm、プラチナ・ケース。機械式自動巻ムーブメント、キャリバー R AL 27 PS。

文=ENGINEWEB

(ENGINEWEBオリジナル)

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