2023.11.22

CARS

ヤフオクの7万円のシトロエンに200万円をつぎ込んだエンジン編集部ウエダ、修理連発で財政ピンチ? モグラ叩きはいつまで続く?【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#26】

東京湾を望む某所にて。

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ヤフー・オークションで7万円のシトロエン・エグザンティアを手に入れ、10カ月と200万円かけて修復したエンジン編集部員ウエダの自腹散財リポート。大規模修理後2カ月目。足まわりが硬くなったままになってしまう症状の原因究明のついでに、今回は細々とした初期トラブルの対策を実施。いやはや予算は足りるのか?

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決意が揺らぐ

「やれるだけのことはやる!」「きっちり直す!」という#25のリポートの冒頭での決意が、いきなり揺らぎそうになった。納車当初に発覚したサスペンションのハード・モード固定は配線を追加することで脱したのだが、続いてこれまで手を入れていない部分からも、細々としたトラブルが発覚したのだ。



200万円の整備代はローンなのでまだとても全額支払えていないのに、これはなかなか先行きが危ぶまれるな、というのが正直な気持ちである。

それでも、肩から太ももの裏側までしっとりと身にまとわりつくように支えてくれるシートや、ひたりひたりと路面をいなす足さばきに慣れてしまうと、乗るたびに「あぁ、このクルマじゃないと駄目だ、やっぱりエグザンティアじゃなきゃ、僕は駄目なんだ」と思い知らされてしまう。

都合4台もなんやかんやと乗り継いでいるんだからホントに今さらなのだけれど、そう簡単には別れがたい、離れがたい魅力の持ち主なのである。

ではここからは、2カ月間に発覚した初期トラブルと、その対策を記していこう。文末には前回分とまとめた、修復工賃と部品代の総額もまとめておく。

ただしこの工賃や部品代については、作業実施から現在まですいぶんと時間が経っているし、たまたま部品取り車両のアクティバがあったことや、他の作業と同時進行したなどの兼ね合いもあるので、あくまで一例として考えて欲しい。

あっさり解決、とは行かず

まずは#25のリポートで報告した、サスペンションECUに関する“ハード・ロック”なトラブルからいこう。これは結局、前オーナーからゆずってもらっていた予備のECUに交換することで、あっさり解決した。



しかし暫定とはいえ、本来エレクトロ・バルブに流れる電圧は最初だけ12Vで、通常5Vを流すべきところを常時12Vにしてしまったため、エレクトロ・バルブのカプラー部分が熱で融解してしまった。



溶けたカプラーの修復はできず、今後の作動不良も不安だったため、部品取りのエグザンティア・アクティバからバルブを流用。ただし念のため分解し、シールなどを新品に入れ替えてから再装着している。

なおオリジナルのECUに関しては、経年劣化によるトランジスタの焼けが原因と推測されるので、折を見て専門家による修復の依頼を予定している。これについてはまた時期を見て報告したい。

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