2023.11.25

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「『駆けぬける歓び』の最新進化形」 新型BMW 5シリーズのバッテリーEV、i5が上陸! モータージャーナリストの島下泰久氏が試乗した!!

BMW i5 M60 xDrive

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先般、国際試乗会が行われたばかりのBMWの新しい5シリーズが早くも日本に上陸した。ひとつのプラットフォームを内燃機関とBEVで共用する新型5シリーズ。そのBEVモデル、i5 M60 xDriveにモータージャーナリストの島下泰久氏が試乗した。

伝統と革新の融合

フルモデルチェンジを受けて通算8世代目のモデルへと生まれ変わった新しいBMW5シリーズを見て、貴兄は「5シリーズもずいぶん変わったなあ」と思われただろうか。あるいは「5シリーズは変わらないなあ」と思われただろうか。



思うに、いずれも正解である。新型BMW5シリーズは、大胆に変化しながら、しっかり5シリーズというクルマに仕上がっていて、そこに唸らされるのだ。

新型5シリーズは歴史上初めて、そのラインナップに内燃エンジン搭載車とBEV、つまりはバッテリー電気自動車の両方を設定している。これはBMWの最新モデルに共通のパワートレイン戦略である。そして実際、今回ステアリングを握ったのはi5 M60 xDrive。BEV版であるi5の最高峰と言うべきM Performanceモデルだった。

新型BWM5シリーズは、そのデザインにおいても継承と進化が見事に共存している。全長5060mm、全幅1900mmと大幅なサイズアップが図られたボディは、シャークノーズと呼ばれる逆スラントしたフロントまわり、直線基調でエッジの効いた面構成、そしてクーペライクにリアウインドウが寝かされたフォルムが斬新だ。

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一方で、4灯式のヘッドライトやボディ前端から後端まで一気に貫くショルダーライン、そして「5」の文字が刻まれた伝統のホフマイスターキンクといったディテールによって、その姿は紛れもないBMWに。実は新鮮なシャークノーズも、1972年に発表された初代5シリーズがそのモチーフである。

誰の目にもBMWに映りながらも、同時に紛れもなく新しい。個人的には、この目にまばゆいほどの若々しさを好ましく思う。

それに較べるとインテリアはまさしく革新的、そして大胆と評すべきかもしれない。BMWカーブドディスプレイをダッシュボード上面に据えて、スイッチ類を可能な限り簡略化したコクピットは、まったく新しい運転感覚に誘う雰囲気が濃厚だ。



鮮烈な印象をもたらすのが、ダッシュボードから左右のドアパネルにまで伸びたクリスタルガラス状のBMWインタラクションバー。美しいイルミネーションとして機能するのはもちろん、空調操作時や運転支援機能の動作時など様々な場面で、光によって乗員にメッセージを伝達するアイテムである。

最新版のオペレーションシステムは豊富な機能を深い階層にしまうことはせず、まるでスマートフォンのアプリのようにワンアクションで呼び出すことを可能にしている。もちろん「OK、BMW」と呼びかけることで音声認識機能を呼び出すことも可能。これまでの自動車の常識的な操作システムに較べると、より自然であり且つ直感的に扱うことができる。

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正直に言うと、最初は戸惑いもあった。しかし使い慣れてくると、もう戻れないなと感じるくらい、操作が容易い。ありきたりの喩えではあるが、スマートフォンを最初に使った時のようなものである。

大画面を活かして、動画コンテンツを愉しむことなども可能になっている。特にBEVは充電の必要もあり、車内で過ごす時間がますます増えてきているとBMWは言う。駆け抜ける時ばかりでなく、そうした時間も快適に、心地よくということに、BMWは今まで以上に力を入れているのだ。



とは言え、これはBMW。やはり気になるのはその走りだ。BEVとなった5シリーズの、しかもMの名を関するモデルが一体どんな歓びをもたらしてくれるのかには、興味を募らせている方もきっと少なくないだろう。

その点、今回試乗したi5 M60 xDriveのスペックは、期待を抱かせるのに十分なものだ。電気モーターは前後アクスルに各1基ずつの合計2基が搭載され、合計最高出力は何と601PS、最大トルクは795Nmにも達する。ヨーロッパ仕様のデータでは、0-100km/h加速は3.8秒、最高速は230km/hとされる。

長いホイールベースの間、フロア下に搭載されるリチウムイオンバッテリーは容量81.2kWh。一充電走行距離はWLTCモードで455〜516kmである。

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走り出して、まず驚いたのは実はその動力性能ではなく乗り心地の良さだった。足元には21インチという大径のタイヤ&ホイールを履いているというのに、路面からのあらゆる入力はきれいに丸められ、至極快適なのだ。





見事な調律ぶり

改めてスペックを確認してみる。標準仕様より車高は8mmのローダウンとなるシャシーには、アダプティブ Mサスペンション プロフェッショナルが組み込まれている。インテグレイテッドアクティブステアリングと可変ダンピングシステム、そしてリアアクスルにのみエアサスペンションが搭載され、その上でアクティブロールスタビリゼーション、つまりは電子制御スタビライザーが備わるなど、まさに満載のハイテクが、高いボディ剛性などと相まって、素晴らしい乗り味を作り出しているのだろう。調律ぶりは見事というほかない。

BEVだというのに、そんな風にまず乗り味に意識が向いたのは、その発進、そして加速がとても自然だったからだろう。車重を感じさせることなくスッと動き出したクルマは軽やかに速度を高めていき、突然背後から蹴飛ばされたように加速が始まるといった力をひけらかすような真似とは無縁。あくまでBMWらしいドライバビリティに終始する。



この辺りは、さすが自動車メーカーの作ったBEVである。内燃エンジン車だろうとBEVだろうと、目指す理想に変わりは無いというわけだ。

もちろんドライバーがそれを望むならば、応える用意は出来ている。My MODEの画面から走行モードをSPORTに切り替えると、アクセルレスポンスが俄然ダイレクトに。サスペンションも引き締まった設定になり、スポーティさが強調される。

さすが601PSで、凄い加速を見せつけるのは想像通りと言えるが、走りは決して粗野ではなく、ホイールスピンも一切起こさないのはさすがだ。





加速に伴って奏でられるBMW iconicサウンドと呼ばれる電子音は、単にエンジン音を模したものではなく、かといってSF的でもない何と音楽家が作ったというオリジナルのもので、アクセルの踏み込み方と速度の伸びに伴って発せられるそれは、紛れもなくもっと踏みたいという気持ちを鼓舞するものとなっている。

それでも足りなければ、ステアリングコラム左側の「BOOST」と書かれたパドルを引くと、10秒間に限りフルパワーが炸裂。思わずのけぞるほどのダッシュを味わえる。普段は隠しているが、そういう爪も持っているのだ。



フットワークにも唸らされるばかりだった。駆動力の巧みな制御のおかげでアンダーステアもオーバーステアも無縁に、とにかくよく曲がり、安定している。高速移動時に安定感、安心感などは、ちょっと今までのクルマの走りとは次元が違うという感じすらある。未来的という言葉を使いたくなるような、先進感がそこにはあふれている。

そう、i5 M60 xDriveを見て、触れて、走らせて感じたのは、これぞクルマの電動化、知能化が進む中での「駆けぬける歓び」の最新進化形だということだ。同じところに留まるのを良しとせず、常に先に進み続けるBMWらしさを全身から発散させた存在。5シリーズは変わらず、変わり続けるのである。

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文=島下泰久 写真=望月浩彦


■BMW i5 M60 xDrive
駆動方式          前後2 モーター4輪駆動
全長×全幅×全高         5060×1900×1505mm
ホイールベース      2995mm    
トレッド(前/ 後)   1620/1655mm
車両重量                               2360 ㎏
エンジン形式           交流同期電動機
最高出力                      601(前261 +後340)ps
最大トルク                820(前365 +後430)Nm
トランスミッション    1段固定式
サスペンション(前)ダブルウィッシュボーン/コイル 
サスペンション(後)マルチリンク/ エアスプリング
ブレーキ(前後)    通気冷却式ディスク
タイヤ               (前)245/45R19 (後)275/40R19
車両本体価格(税込み)  1548万円

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