2023.12.15

WATCHES

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スピークマリンの2本はハート&スペードの時分針と1時半位置のスモセコがお揃い スポーティ&クラシックな独創的デザインをモノトーンで 

クルマ好きが愛してやまないブランドのクルマの2台持ちに憧れるように、時計も好きなブランドのペア持ちを楽しみたい。2024年冬の時計特集は、「アイディアル・ペア~理想の2本を探せ!~」と題して、同じブランドを贅沢に2本持ちして、着け替える楽しみを提案する。編集部が信頼するエンジン時計委員会のメンバーには、組み合わせの妙を楽しむ時計の選び方を指南してもらった。人気の18ブランドから最高の組み合わせを見つけて欲しい。

スピークマリンからは「SPORTY」×「CLASSIC」のペアをお勧めする。英国の独立時計師、ピーター・スピーク・マリンのスピリットをデザインや機械に反映した2本だ。

◆SPORTY◆



リップルズ
『リップルズ』のデザインは創業者の時計師スピーク・マリンゆかりのロンドンの建築から着想し、“ラ・シティ”と名付けられたラウンドでもスクエアでもない独創的なケースとブランド初のブレスレットが特徴のラグジュアリースポーツウォッチ。1時半にスモールセコンドを置くムーブメントは『アカデミック』と同様だ。自動巻き。パワーリザーブ52時間。ステンレススティール、ケース直径40.3mm。5気圧防水。2022年発表、年間限定100本。361万2400円。



アカデミック ホワイト
ミリタリーウォッチを思わせるディテール、視認性の高い大きな4つのローマ数字、1時半にオフセットされたスモールセコンドなどが特徴の「ワン&ツーコレクション」からの最新モデル。1時半位置のスモールセコンドは技術的困難からスピークマリン以外の時計メーカーにはない、このブランドの紛れもないアイコンだ。自動巻き。パワーリザーブ52時間。グレード5チタン、3気圧防水。ケース直径38mm(263万2300円)と42mm(270万4900円)の2種類。

◆エンジン時計委員が指南! これが「スピークマリン」のペア選び◆

さり気ないリンクコーデ 
ペアウォッチというのは、まるで夫婦茶碗のようで気恥ずかしい。近年では“リンクコーデ”というさり気ないペアルックもあり、そんな2本がこちら。トレンドのラグスポスタイルに、丸でも四角でもない独自のケースフォルムを採用する。モデル名の由来でもある文字盤のリップルズウェーブが特徴だ。もう一本は、存在感あるストレートラグを備えたミリタリーテイストのケースにエレガントなホワイトを合わせる。両者に共通するのは、マリン・クロノメータにも見られるスペード&ハートの時分針と1時半位置のスモールセコンド。たとえスタイルや個性は異なっても、同じ時を刻み続ける。それはパートナーとの関係にふさわしいのかもしれない。(時計ライター・柴田 充)

時計もシャツもビスポークで 
英国発のスピークマリンは自らの時計を説明する際「ビスポーク」という言葉を好んで使う。これは本来、仕立て服を誂えることだ。生産本数の少なさをオーダーメイドになぞらえているのだ。『アカデミック ホワイト』と『リップルズ』、この2本はフォーマルとカジュアルで使い分ける。スモセコが1時半位置にあるが、これは袖口からのチラ見せを計算してのことだという。ならば合わせるシャツもオーダー品を選びたい。洒落者は時計ごとにカフスの内径を指定する。袖口が時計にひっかからず、自然にフェイスが収まるからだ。ロンドン・ジャーミンストリートあたりで「時計にぴったり合うシャツを」と頼めば、それぞれの厚みにあった完璧なビスポークが得られるだろう。(「THE RAKE JAPAN」編集長・松尾健太郎)

写真=宇田川 淳 

問い合わせ=DKSHマーケットエクスパンションサービスジャパン cg.csc1@dksh.com

(ENGIN2024年1月号)

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