2023.12.30

CARS

「同じ電気自動車でもBMWが作るとこうも違うのか!」 iX1に乗るとわかる、電動モデルのなかで一番キャラが立っているのがこれ!【モーターを搭載したBMW4台イッキ乗り! 前篇】

BMWで一番キャラが立ったEV、iX1。

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iX1、i4、i7というサイズの異なるBEV3台とプラグイン・ハイブリッドのフルサイズSUVとXMを加えた最新のBMW4台を箱根でイッキ乗り。電動化されたBMWの新しい魅力とは何か? 大谷達也と島下泰久のふたりのモータージャーナリストとエンジン編集部の村上、荒井の4名で座談会を行った。今回はその前篇をお送りする。

攻めたクルマ作りをしているBMW

村上 ここでは電動化された4台のBMWに試乗して、新時代の「駆けぬける歓び」を探ってみました。

荒井 登場するのはiX1、i4、i7、XMの4台。このうち、XMのみプラグイン・ハイブリッドで、残る3台はBEVですが、4台並びの写真を撮影しているとき、個性豊かなデザインと思ういっぽうで、失礼ながら「ブチャイクだなあ」とも思っちゃった。



大谷 少し前までドイツのプレミアム・ブランドは、モデルごとの見分けがつかないほどデザインがファミリー化されたけれど、BMWはいち早くそこから脱却して各モデルの個性を明確化していますね。

島下 うん、BMWは攻めたクルマ作りをしていますよ。

荒井 なるほど。では順に紹介していきましょう。まずはいちばん小さなiX1から。

島下 X1シリーズにおけるiX1と、7シリーズにおけるi7は、立ち位置が同じような気がします。

大谷 その心は?

島下 とにかくシリーズのなかでデキがいちばんいい。



大谷 たしかに、乗り心地についていえば、ガソリン・モデルよりもディーゼル・モデルよりも、iX1がいちばんいいですよね。

村上 そうなんだ。

島下 ガソリン・モデルは、乗り心地がゴツゴツしているところがあるし、エンジンは低回転のトルクが物足りないうえにうるさい。

大谷 ディーゼルだったら、低速トルクはそれほど悪くないけどね。

島下 そんなわけでエンジン車に乗るといろいろと不満があるんですが、それがiX1では解消されている。だから、iX1が最上級モデルという風に感じるんです。

村上 価格もiX1が最上級だね。

島下 それでも、かなり戦略的な値付けだと思いますよ。

大谷 個人的には、サイズや価格も含めて、BEVとしてきれいにまとめてきたという印象が強い。

今回の電動化モデル4台に共通するインテリアの特徴は、2枚の大型液晶パネルを並べたカーブド・ディスプレイを採用していることだ。iX1のステアリングにはBOOST機能のパドルが備わる。引けば10秒間だけパワフルな走りができる。




村上 今回乗ったBMWの電動モデルのなかでいえば、iX1がいちばん電気自動車としてのキャラクターが立っていると感じました。

大谷 どういう意味ですか?

村上 他のモデルは、BMWらしい「駆けぬける歓び」が前面に出ているのに対して、iX1はなによりもまず電気自動車としてよくできていると思ったからです。これって、プラットフォームは何ですか?

島下 ミニと基本的に同じです。

大谷 それを考えれば、本当によく洗練されていると思います。



荒井 先月号の特集で、コンパクトな電気自動車にたくさん試乗したんですが、その経験を踏まえていえば、同じ電気自動車でもBMWが作るとこうも違うのかと感じました。ボディ剛性とか、クルマのしっかり感が全然違う。その結果、走りの上質さが他とは違っている。そのわりに、他のメーカーと値段が大して変わらないんですよ。

島下 だから戦略的な値付けなんです、BMWのBEVは。

荒井 エンジン車好きな人は、電気自動車なんてどれも同じと思っているかもしれないけれど、実際に乗るとずいぶん違いますよね。

大谷 それでいえば、BMWはモデルごとのまとめ方というか、個性の作り方もうまい。

島下 そうですね。1台1台にちゃんと個性がある。それと、一時期、どこのメーカーも直6エンジンを作らなくなったことがあったけれど、それでもBMWだけは直6を作り続けた。そこにはBMWならではのこだわりとプライドがあったと思うんですが、BMWはいま、同じような気概でBEVを作っている。BMWのiシリーズが、いまさらBEVがどうのこうのといわせないくらいの完成度と洗練度で仕上がっているのは、そうした彼らの思いが関係しているんじゃないでしょうか。

◆i4、i7、XMの話題は【後篇】に続く!


語る人=大谷達也(まとめ)+島下泰久+村上 政(ENGINE編集長)+荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

■BMW iX1 xDrive30 M SPORT
駆動方式 前後2モーター4輪駆動
全長×全幅×全高 4500×1835×1620mm
ホイールベース 2690mm
車両重量 2080kg(車検証)
エンジン(BEVはバッテリー容量) 66.5kWh
排気量(BEVは航続距離) 465km
最高出力 190ps/8000rpm
最大トルク 247Nm/0~4900rpm
変速機 
サスペンション 前 ストラット/コイル
サスペンション 後 マルチリンク/コイル
ブレーキ 前&後 通気冷却式ディスク
タイヤ 前/後 255/55R18(前後)
車両本体価格 698万円

(ENGINE2024年1月号)

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