2023.12.25

CARS

スバル車専門店のブースも! ちょっと古いクルマはヨーロッパでも大人気!  イタリア・ボローニャで開催された旧車の見本市に行ってみた

「NAB AWDヘリティッジ」はスバル車を並べた壮観なブースで来場者を驚かせた。

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欧州でも活況を呈する、“ちょっと古いクルマ”のマーケット。その影響は10月にイタリア・ボローニャで開催された旧車の見本市、「アウトモト・デポカ」にも及んでいた。

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存在感を増す日本車

「アウトモト・デポカ」は、展示台数5000台以上を誇る旧車の見本市である。第40回となる今年は、従来のパドヴァに代わり、初めてボローニャで開催された。

かつての重厚長大な戦前・戦後型にかわって、今や会場の主役はヤングタイマーだ。ヤングタイマーの定義は数種あるが、登場から20~30年が経過した車両が目安である。

スバルのSTIシリーズ、トヨタのセリカ、ランドクルーザーといった日本車の存在感も増している。スバル・イタリア法人の元広報部長を父にもつエクスパート、ジュゼッペ・ザンベッリ・レイン氏は振り返る。「ブーム以前、スバル・インプレッサはワゴンが8000ユーロ(約130万円)強、211馬力のWRXでさえ1万5000ユーロ(約240万円)で取引されていました。とくに2代目“涙目ライト”には誰も手をつけず、その後の型もオタクとチューナー向きでした」

トヨタは新型ランドクルーザーを歴代2モデルとともに披露。40型はスバルと並ぶ人気車で、近年は市場で3万ユーロ(約480万円)台で取引されている。


今思えば潮目の変化をいち早く伝えたのは2019年3月のクアトロ・ルオーテ電子版で、同誌は財力を蓄えたX世代がコレクターの中心になり始めたことを伝えた。レイン氏によると決定的となったのはCOVID-19だ。「『人生は短い。子供時代に夢見たクルマが欲しい』と考える人が増えたのです。すでに2007年に没したラリー選手コリン・マクレーでさえ、もはや伝説の時代なのです」。今やWRX STIには、市場で8万ユーロ(約1300万円)を窺う出品まである。

価格は高騰、でも意外な効果も

憧れのモデルに手が届きにくくなっていくのは、まだ保有していないファンにとっては痛い。だがメリットもあると会場で出会った人々は指摘する。第一はこれまで歴史の浅いモデルにあまり関心がなかったメーカーのサービスが充実したことだ。今回ステランティスの歴史部門は、初代フィアット・パンダ4×4を修復し販売品とした。第二は市場の活性化により、プロの目にも高品質な社外製部品が多数出現したことだ。ある熟練ポルシェ・レストアラーは、純正品の約半値で買えるそれらを活用すべきと主張する。

そして最後は「あまり人気のないクルマにも日が当たるようになった」こと。ポルシェ公式ブースに設けられたクラブ・スタンドでは、914や924愛好会に問い合わせのため訪れる来場者をたびたび見かけた。ヤングタイマー・ブームは、隠れファンが同好の士と出会う契機にもなりつつある。

文・写真=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA 

(ENGINE2024年1月号)

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