2023.12.28

CARS

5代目で大変貌を遂げたあのクルマが4位 【主筆ライター関が選ぶ、2023年の10大ニュース、第4位】

試乗やライバル比較記事をはじめ、クルマ好きの著名人のクルマ人生を紐解く企画など、数多くのクルマ関連記事を取り上げている「ENGINE WEB」。その中でも、新型車紹介を軸にする「自動車ニュース」では450本以上のニュースを2023年にお届けしてきた。今回は2023年にお届けした自動車ニュースから主筆ライターの関 耕一郎氏に選出してもらった10大ニュースの第4位を発表する。

カー・オブ・ザ・イヤー受賞車

2023年にENGINE WEBで執筆した自動車関連ニュースは約460本。その中から気になる10本をピックアップした。4位は、日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)を受賞したハイブリッドの代名詞だ。



5代目トヨタ・プリウスがデビュー

トヨタは2023年1月に5代目となる新型プリウスを発表した。ハイブリッド車の先駆者であるプリウスだが、もはやハイブリッドであることだけではアイデンティティが確立できない時代に、果たして新型はどのような方向性を打ち出すのか。世間の関心が集まるなか、トヨタが選択したのはスポーティ路線へのシフトだった。

フロントまわりのハンマーヘッド・モチーフが新鮮なエクステリアは、全長と全幅は拡大しつつ、全高を抑えたクーペ・ライクなスタイリングを採用。パワートレインは1.8リッターの従来型に対して出力が1.6倍以上となる2.0リッター・ハイブリッドを新規設定するとともに、プラグイン・ハイブリッドも約2倍へと出力アップが図られた。



路線変更が功を奏する

さらに、6月にはル・マン24時間レースの100周年を記念し、「プリウス24hル・マン・センテニアルGRエディション」を制作。FIA世界耐久選手権(WEC)を戦うGR 010ハイブリッドをイメージしたマルチヘッドライトやホイール、エアロやカーボン・パーツを装着した。世界最高峰のレースに関連づけたコンセプト・モデルのベースにプリウスを選ぶというのもこれまでなら考えにくい話だ。

こうした試みが好意的に受け入れられたようで、セールスはいまだに1年近い納車待ちが続く好調ぶり。そして、2023年のCOTY受賞となった。とはいえ、いまや日本車の代表格に数えられるプリウスだが、バッテリーEV(BEV)が勢力を拡大する時流にあって存在意義が世界的に薄らぎつつある。新たな一歩を踏み出したプリウスが今後どのような道をたどることになるのか。関心は尽きない。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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