フツーの911では飽き足らない人へ！　ポルシェ911リイマジンド・バイ・シンガー、日本上陸！！

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シンガー・ポルシェ「クラシック・スタディ」

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米国のシンガー社がフルレストアしたスペシャル 911。その日本向け車両1号車がこのほど上陸し、公開された。

電子制御が入る前のベスト911

米国・カリフォルニアに拠点を置くシンガー・ヴィークル・デザインは、コンプリート・カー・メーカーではない。あくまで、オーナーが所有するポルシェ911を預かって、それを独自の手法でレストアし、チューニングして、特別な1台にカスタマイズする、いってみればレストア屋のようなものである。

ところが、その仕事があまりにも高度で徹底しているものだから、2009年に設立されたばかりだというのに、ポルシェ好きの間に熱狂的な信者を生むことになったのだ。

レストアのラインナップは3種類。「クラシック・スタディ」「ターボ・スタディ」「ダイナミック・ライトウエイト・スタディ」で、いずれも964型の911のみが対象となる。その理由は電子制御が入る前のベスト911だからだという。
オーナーの好みに応じて、インテリアやパワートレイン、足まわりは、いくつかの選択肢から細かくオーダーすることができる。

オーナーの好みに応じて、インテリアやパワートレイン、足まわりは、いくつかの選択肢から細かくオーダーすることができる。

今回、上陸したのはオーナーが「クラシック・スタディ」でオーダーしたもので、1973年までのナロー911を想起させる姿になっている。とはいえ、中身はまったくの別物でエンジンは4リッターまで排気量がアップされ、足まわりにはオーリンズ製可変式ダンパー、ブレーキもブレンボ製キャリパーとカーボン製ローターに換装されている。ボディはすべてがカーボン製だ。

気になる費用は8000万円から9000万円。それでも注文が殺到し、クラシックは受注終了。ターボも何年も待つ盛況ぶりなのだ。

文＝村上政（ENGINE編集長）　写真＝永三MOTORS

一見するとナロー911のように見えるが、良く見ればリア・フェンダーが大きく膨らみ、タイヤも極太で、“ナロー”ではないことがわかる。ベース車両は964型911で、それをシンガーが「クラシック・スタディ」としてオーダーを受け、オーナーの好みに合わせて“リイマジン”したのが、この日本上陸1号車で、オーダーから2年かかったという。