2023.11.19

CARS

祝911誕生60周年! ナローから992型まで、7台の911にドイツでイッキ乗り!!  ポルシェと酒をこよなく愛する『エンジン』編集長が旅で感じた「ポルシェの哲学」とは?【前篇】

911S2.2タルガ(1970年)、この1台に乗れただけで、ドイツに来た甲斐があった。

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1963年9月のフランクフルト・モーターショーでデビューした911。まさに60歳の誕生日を迎えたこの9月に、ドイツで歴代モデルを集めたヘリテージ・エクスペリエンスと題した走行イベントが開かれた。現地へ飛んだ、エンジン編集部一のポルシェ好きである編集長の村上がリポート。今回はその前篇をお送りする。

100万台を超えているのは間違いない!


ヘリテージ・エクスペリエンスは、ポルシェの本拠地、ドイツ・シュトゥットガルト近郊のツッフェンハウゼンにあるポルシェ・ミュージアムが、遺産と伝統、そしてその継承をテーマに世界各地で開催しているイベントで、これが3回目になる。2019年の第1回は中国の雲南省、21年の第2回は米国ハワイ州のハワイ島を舞台にして、800台あるミュージアム・コレクションから選ばれたポルシェを走らせて、その土地の歴史的な場所を巡るツアーを展開してきた。世界中からわずかなジャーナリストが招待されるこのツアーに、今回参加できることになったのは、私にとって誠に幸運だった。



なにしろ、今年はポルシェ創立75周年であるのと同時に、911が60歳の誕生日を迎えた記念すべき年である。それを祝う意味もかねて、初めて故国に戻り、歴代911を集めてドイツワインの名産地としても知られるラインラント・ブファルツ州を巡るというのだから、ポルシェと酒をこよなく愛する私には、願ってもない組み合わせのツアーなのだ。

フランクフルト空港から迎えのクルマに乗り、南西に向かって走ること2時間弱。フランスとの国境にもほど近い、ホルンバッハという小さな町にある、見るからに古い石造りの建物にモダンなガラス張りのエントランスが付いたホテルに到着した。かつてはベネディクト派の修道院だった建物を改修したというそこが、今回のツアーの基地だった。すでに宿自体がヘリテージ体験のひとつになっていたのだ。

今回のツアーの基地となった、クロスター・ホルンバッハ・ホテル。もともとは8世紀に建てられた修道院だったという。


そして今回、用意されていたミュージアム・カーは7台。8世代のうち964型を除く7世代の911から、それぞれ特徴的なモデルが選ばれていた。その詳細は後にじっくり書いていくとして、ここではまず、ミュージアムの歴史担当者に教えてもらった面白い数字を紹介しよう。

果たして、1963年の誕生から60年間に生産された911は何台なのか?

実は2017年にラインオフした100万台目の911がポルシェ・ミュージアムに収められており、今回、その個体がホテルのエントランスの前に飾られていた。だから私の質問に、「100万台を超えているのは間違いないよ」と即座に教えてくれたのだが、帰国後にメールで正確な答えが送られてきた。

その数、なんと116万1543台。ただし、モデル・イヤー(以下MY)2023の数字はまだアップデートされていないので、MY2022まで(ポルシェのMYは前年8月後半から当年8月前半までなので2022年8月前半の生産分まで)というから正確には59年間の数字となる。また、3万2994台生産された4気筒の912も含めて、という但し書きもついていた。

さらに、8世代の各モデルの生産台数については以下の通りだ。

(1)初代911(MY1965- 1973)が11万1995台。
(2)Gモデル(MY1974- 1989)が19万8496台。
(3)964型(MY1989- 1994)が6万3762台。
(4)993型(MY1994- 1998)が6万8881台。

ここまでが空冷で計44万3134台となる。ここからが水冷で、

(5)996型(MY1998- 2005)が17万5262台。
(6)997型(MY2004- 2012)が21万3004台。
(7)991型(MY2010- 2019)が23万3540台。
(8)992型(MY2017- 2022)が9万6603台。

というわけで、こちらは計71万8409台。すでに空冷の台数を遥かに超えているのである。

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