2024.01.17

LIFESTYLE

「雨晴」の新店舗が京都に誕生 築110年の京町家をリノベーション 世界から注目されている日本の美意識とは?

■KYO AMAHARE 住所/京都府京都市中京区蛸薬師通 柳馬場東入油屋町127番地 営業時間/11:00~18:00 定休日/水曜日

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東京・白金台の工藝品店、雨晴が京都・四条に新店舗『KYO AMAHARE』をオープンした。築110年の歴史ある京町家を改装した店舗とは?

“陰翳礼讃”の空間

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2015年、東京・白金台のプラチナ通りにオープンした『雨晴』。1970年代のヴィンテージ・マンションの1階に居を構えるモダンな店内には、日本全国の作家や職人による品々が並ぶだけでなく、定期的に作家やアーティストの個展も行われている。

50坪の空間を持つ京町家に並ぶのは、今の暮らしの中で曖昧になりつつある「霽れ(晴れ)」と「褻(雨)」を意識した作品群。なかでも「茶道具」や「懐石のうつわ」に注目したい。


11月末、そんな『雨晴』の新たな店『KYO AMAHARE』がオープンした。築110年という風情のある京町家を改装した店は、敷地のなかに3つの庭があり、京都の中心地にありながら、四季の移ろいを感じることができる。「訪れる人々に日本人の美意識や自然観、そして日本の工藝の美しさを伝えたい」と、日本の工藝品を長く取り扱ってきた主人・ディレクターの金子憲一さんが話すように、店内は地明かりを生かした“陰翳礼讃”の空間なのだ。

2024年春には敷地内の蔵に茶房『居雨』をオープン予定とのこと。福岡で茶房をかまえる『万 yorozu』とのコラボレーションによるものだ。

『居雨』は「雨と居るところ」「雨と過ごすところ」という意味で、金子さん曰く「雨と共に過ごし、お茶やお酒と果子をお召しあがり頂きながら、晴れを待つ。そのような心地よい時間をお過ごし頂ければという想いを込めています」。日本の美しい工藝品を五感で愉しめると思うと、今から待ち遠しい。京都の四季を感じながら、“雨の日も、晴れの日も”訪れたくなる――。「KYO AMAHARE」はそんな空間だ。

文=小林尚史(ENGINE編集部)写真=雨晴/益田絵里

景色盆栽作家「品品」が監修した庭。「雨の日こそ美しい庭」をコンセプトに設えたもの。
■KYO AMAHARE
住所/京都府京都市中京区蛸薬師通 柳馬場東入油屋町127番地 営業時間/11:00~18:00 定休日/水曜日

(ENGINE2024年2・3月号)

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