2024.03.01

CARS

直線で270km/hオーバー! 日本上陸したマクラーレン750Sに公道とサーキットで試乗 これぞマクラーレン、最高の完成度!!

マガリガワの直線で270km/h 恐るべしマクラーレン750S!

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同乗体験で知った異次元の速さ

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恐らくこのクルマは、性能制限を受けているレーシングカーよりも直線では圧倒的に速いに違いない。そう思ったのは、この日、腕っこきのレーシング・ドライバーがアルトゥーラを運転して先導役を務めてくれたのだが、直線で思いっきりアクセレレーターを踏みつけると、みるみるうちに距離が縮まってしまい、右足を緩めなければならなかったからだ。その時、速度計を見ると、なんと240km/hを超えていた。



それではコーナーではレーシングカーには及ばないか、と言えば、これも驚異的なことに、シケインの手前でフルブレーキングしても、ノーズダイブする仕種はまるでなく、常にフラットな姿勢で路面を踏みしめるようにして減速し、ブレーキを抜きながらステアリングを切り込んでいくと、まるでコーナーの内側に糸で引っ張られていくようにノーズが入っていくのだ。リアの滑り出しもわかり易く、挙動が乱れるような素振りさえ見せないのは、空力性能がよほど高く、前後のダウンフォースが常に最適化されているからだろう。

それにしても、このクルマの速さは異次元で、私の能力など遥かに超えている、とつくづく思い知らされたのは、最後に先導車のレーシング・ドライバーが750Sを運転し、私が助手席に乗って本当の速さを体験した時だった。直線ではなんと270km/hを超え、コーナーではみごとにリアをスライドさせながら、自在に向きを変えて駆け抜けていく。すべてが私の運転とは段違いで、これこそがスポーツ走行と拍手したくなった。もちろんクルマにも。これぞマクラーレン、最高の完成度だ。

文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=柏田芳敬



■マクラーレン750S
駆動方式 ミドシップ縦置きエンジン後輪駆動
全長×全幅×全高 4569×1930×1196mm
ホイールベース 2670mm
車両重量(車検証) 1390kg(前軸580kg、後軸810kg)
エンジン形式 直噴V8DOHCツインターボ
排気量 3994cc
ボア×ストローク 93.0×73.5mm
最高出力 750ps/7500rpm
最大トルク 800Nm/5500rpm
トランスミッション デュアルクラッチ式7段自動MT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式カーボンセラミック・ディスク
タイヤ (前)245/35ZR19、(後)305/30ZR20
車両本体価格(税込み) 3930万円

(ENGINE2024年4月号)

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