2024.02.28

CARS

いま一番モダンでクールなサルーンはコレか! アウディのフラッグシップ、A8に追加されたプラグインハイブリッドに試乗!!

アウディA8 60TFSI eクワトロ

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頑張ってる感はあえて出さない

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とにかく驚くのは何もかもが自然なこと。走行中は、ものすごい量の情報をあらゆるセンサーでセンシングして超速スピードで処理してあれやこれやとやっているはずなのに、まったくそれを感じさせないところがすごい。

システム全体では462馬力を発揮することになっているけれど、そんなことはもうどうでもよくなる。

もちろんパワーは十分あるので、力もあるし、速いことこの上ない。しかし、そこはアウディのフラッグシップ・モデルだけあって、走りは実に上質で洗礼されている。頑張ってる感はあえて出さない。実にクレバー。

リア周りのデザインもシンプル。クールで大人っぽい。


そいう秘めたる高性能こそが、アウディのアウディたる所以。乗り味にもそれが現れていて、車重が2350kgもあるのにクルマが軽く感じるのだから不思議で仕方がない。

これにはパワーステアリングのアシスト量(最近のアウディは軽めの味付けが特徴)であったり、素早く反応するハンドリングの特性であったり、それこそボディのどこの剛性を高めるかといったクルマ全体の仕立てなども影響しているはずだが、今回のA8はそのチューニングの焦点がバシッと一点で合っていると思った。

全長が5190mmもある2.3tのクルマが軽快で爽やかに走るのは、一歩間違えるとチグハグな印象になりかねないが、高い静粛性と絶妙な乗り心地の良さ、軽やかでありながら洗練された走りの質感が独特の高級感をつくりあげている。

デザインは相変わらずアンダーステイトメントでメルセデスやBMWとは一線を画しているが、乗った印象も見た目と同様だと改めて感じることができた。このPHEVのA8には、むやみやたらとパワーやスポーティさを誇るのはなく、乗り手がじわじわと感じてやがて喜びに変わるような「モノとしての良さ」がある。飽きずに長く乗れそうなクルマ。これこそアウディのフラッグシップに相応しいと思った。

文=塩澤則浩(ENGINEWEB) 写真=望月浩彦


■アウディA8 60TFSI eクワトロ
駆動方式 エンジン・フロント縦置き+電気モーター4WD
全長×全幅×全高 5190×1945×1470mm
ホイールベース 3000mm
車両重量 2350kg
エンジン形式 V型6気筒DOHCターボ
排気量 2994cc
最高出力 340ps/5000-6400rpm
最大トルク 500Nm/1370-4500rpm
電気モーター 136ps、400Nm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前後) ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ 265/40R20(標準)
車両本体価格 1320万円(税込)

(ENGINEWEBオリジナル)

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