2024.05.15

CARS

あなたは「極上の特上の乗り心地」を知っていますか? モータージャーナリストの今尾直樹がメルセデスAMG S63 Eパフォーマンスなど5台の輸入車に試乗! 知られざるガイシャの凄い世界

モータージャーナリストの今尾直樹さんがエンジン大試乗会で乗ったガイシャ5台とは?

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モータージャーナリストの今尾直樹さんがエンジン大試乗会で試乗した5台のガイ車がこれ! BYDドルフィン、ケータハム・セブン340R、フィアット・ドブロ、メルセデスAMG S63 Eパフォーマンス、ポルシェ・カイエンSクーペに乗った本音とは?

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異なる価値観でもって自分を刺激してくれるクルマがガイシャだ!


朝、試乗第1号車のフィアット・ドブロでご一緒したEPC会員の方は、若いのにアルファのジュリエッタ(2021年に販売終了)とフィアット500CのMT、それにマツダCX-60の直6ディーゼルをお持ちのクルマ好きだった。まずはジュリエッタの走行距離をおさえるために500Cを、さらに直6ディーゼルの後輪駆動、ということでCX-60を買った。ローン返済のため、夕食はモヤシ一択のびんぼう自慢。ダイエットにもなって一石二鳥。EPCのトヨタ博物館見学会にはCX-60で参加するけれど、燃料代のことを考えると吐き気がするという。エライ!! かつてガイシャとは進んだ西洋の自動車のことだった。いまは違う。私的には、自分と異なる価値観でもって自分を刺激してくれるクルマがガイシャで、そういうひとをガイジンと呼びたい。外の世界との交流で私も元気をいっぱいもらった。いくぞ~。1、2、3、ダーッ!! と。




BYDドルフィン「中華の勢い、龍の如し」

愛らしいカタチに、内装もA5サイズのタッチスクリーンと円柱型のギアのスイッチが未来っぽくて、走る前からデザインの先進性を感じさせた。この大型スクリーン、ステアリングのスイッチで横から縦に電動で動く。イルカの胸ビレを模したというドア・ハンドルのかたちもステキで、元トヨタ・ディーラーのメカニックだった会員の方を相方に、驚きの連続をつぶやきながら試乗した。まずもって発進した途端、室内に「うぉおおおん」というような人工音が鳴り出し、30km /hに近づくにつれて大きくなった。速度をさらにあげると静かになる。運転手に注意を喚起しているらしい。西湘バイパスを走行中、電話の呼び出し音みたいな音がどこかで鳴っている……と思ったら、速度違反を教えてくれているのだった。ウィンカーを出さずに車線変更したら、レーン・キープ・アシストが、ギュウンッと、襟ぐりをつかむような勢いでもとの車線に戻す。かの国ではこれぐらい強力な指導が当たり前なのかもしれない……。乗り心地は良好。一充電で476kmも走れて、407万円。中華の勢い、龍の如し。

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